【トリコ】彼らの愛者ｰハシモノｰ13 (ページ24)

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最悪のタイミングと最凶の敵ページ24

トリコ・ゼブラ「「で……出たぁああぁあっっっ！！！！」」

小松「や……やっ、……た…Aさ、ぁ？」

喜ぶ3人の声を聴きながら重くなっていった体が、庇った小松くんの方に傾く

小松「ぇっ、ぁ、あぁ…、ち、血…！？……A、さ…？！！？！」

『アザ、ゼル……！！』

傾いた体をどうにかギリギリの腕で、地面を強く踏ん張り、倒れないようにしながらアザゼルの名を呼ぶ。すぐに意図を汲んでくれて、小松くんに壁を張ってくれたのを目にしてから、地面に倒れる。

？「ギュウウウゥエエェッ！」

私の事も、小松くんのことも完全に殺す気なのか、さらに後ろから攻撃したそいつ。だがすぐに水の壁は破れないと悟ったようだ。私たちを後回しにして、トリコ達の方に行ってしまった

トリコ・ゼブラ「「！？」」

今の2人に攻撃する体力も、エネルギーもないと頭ではわかっていても体は動かない。久々の重い衝撃に私の細胞も怠けていたようだ、全く…すぐに塞がらない

『くっ、2人、とも』

小松「ぁああぁあ…！Aさん。喋らないでください…！！ち、血が…！！！」

小松くんの心配する声、ドコォッ、バキッという音が聞こえる。マズい、と頭の中で言葉が頭の中でる

(……今、どうなって、るんだ…小松くんは、平気、なら…コーラ、そう、コーラは！？)

そう重い体を動かしながら目を向けると、目の前でキラキラと光るコーラは

『！っ……っな、ぅう゛…！！』

そいつによって、吸い込まれた。遠目から見えるそいつの体は…最初のカラカラの体から一遍、大きな猛獣と化した

？「キャアァアァアアァッッ！！！」

高音の、嫌な…今まで聞いたことのない雄叫びを聞きながら私は、意識を落とした

ゼブラside

突然顔を出したそのチョーシにのっている奴に、手も足も出ない。さっきのサラマンダースフィンクスにエネルギーも何もかも消耗しすぎた。

ゼブラ(……A、小僧……！)

ドカッと仕返しするエネルギーもなしに地面に倒れたオレの前には、Aのドームに入っている小僧と、倒れて大量の血を流しているAが見える

ゼブラ(っくっ、そ…！A…死ぬな…死ぬなよ…！)

耳を劈く(つんざく)その音が耳を通る中、小僧に旅に出る前の事を思い出す
　
　