心配と腹ごしらえ ページ48
『…えーと…小松くん、大丈夫かい?』
仮眠室からトリコと共に戻ると、コック帽を外して机に突っ伏している小松くん。呼びかけると少し青い顔でよーく見ると隈があるようだ。
小松「な、何だかドッと疲れが…昨日あまり寝れなかったですかね…」
『…私よりも小松くんの方が仮眠するべきでは?』
小松「…はい…そうします…あとは任せてもいいですか…?」
『あぁ、心配しないでくれ。』
小松「ありがとうございます…ふぁあ………ではしばらく失礼しますね…」
そう大きなあくびをしてから小松くんは背中のエプロンを解きながら、さっきまで私達がいた仮眠室に入っていく。
トリコ「…小松の顔色やばかったな…」
『あぁ………あ、滝丸くん。』
滝丸「あぁ…お2人とも、お帰りなさい。僕はもう頂きましたよ。」
自信が使っていたお椀をシンクに入れてから滝丸くんは私にごちそうさまでした、と言ってくれる。
『ん、美味しかったかい?…あぁ、それと何もできなくて申し訳なかった。』
滝丸「はい、とても美味しかったです!、そんなに気にしていないので、Aさんもお気になさらず。」
笑顔で美味しかったと言ってくれた滝丸くんに、私も笑顔になる……そういえば…
『…滝丸くんって今何歳なんだい?』
滝丸「僕は18歳ですよ。」
トリコ「『 えっ!? 』」
トリコ「てっきり20歳以上かと思ったぜ…それにしても、若いのにこんなところまで…」
そういっている途中にトリコはチラッと私を見る。
(…1人、という事に何か訳があるという事か…)
だが今話すのは無粋だろう。それを互いに思ったようで話を変える。
トリコ「さぁーて、俺も食うかな!」
『ん、あぁ…沢山食べな。』
先ほどラップをかけて避けた鍋並みの深皿を渡す…やはり大きいな。そう思いながらも他の皿を温めてトリコに渡す。
トリコ「ご飯おかわり!」
『はいはい…』
滝丸「…なんだか、Aさん、慣れていますね…」
『ふっ…まぁ、弟みたいなものだからなぁ…』
滝丸( …いいなぁ… )
ん!と、口をもぐもぐしながらトリコはまた茶碗を差し出す。結構盛ったつもりだが…
トリコ「いやぁ〜つい、美味くてよ!」
『まったく…』
本当に変わらないな、と思いながらさっきよりも、できる限り盛って渡す。そうトリコが食べている姿を見ながら、これから行くアイスヘルの事を考えていた。
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reetlu(プロフ) - 齧溪さん» 返信遅くなってしまってすいません…!そう言って貰えると凄く嬉しいです😊これからアイスヘル編入るのでそこのキャラの絡みを是非楽しんで貰えるように更新頑張ります!ありがとうございます🥰 (2021年10月18日 12時) (レス) id: e767c331ed (このIDを非表示/違反報告)
齧溪(プロフ) - コメント失礼します!何度でも評価したくなってしまうほど好きです‼︎これから主人公ちゃんにどんな展開が待ってるのかすごく楽しみです♡応援してます!更新頑張って下さいっ‼︎ (2021年10月15日 23時) (レス) @page28 id: e3fa3152f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:reetlu | 作成日時:2021年9月20日 23時