検索窓
今日:19 hit、昨日:8 hit、合計:25,883 hit

心配と腹ごしらえ ページ48

 
『…えーと…小松くん、大丈夫かい?』


仮眠室からトリコと共に戻ると、コック帽を外して机に突っ伏している小松くん。呼びかけると少し青い顔でよーく見ると隈があるようだ。


小松「な、何だかドッと疲れが…昨日あまり寝れなかったですかね…」


『…私よりも小松くんの方が仮眠するべきでは?』


小松「…はい…そうします…あとは任せてもいいですか…?」


『あぁ、心配しないでくれ。』


小松「ありがとうございます…ふぁあ………ではしばらく失礼しますね…」


そう大きなあくびをしてから小松くんは背中のエプロンを解きながら、さっきまで私達がいた仮眠室に入っていく。


トリコ「…小松の顔色やばかったな…」


『あぁ………あ、滝丸くん。』


滝丸「あぁ…お2人とも、お帰りなさい。僕はもう頂きましたよ。」


自信が使っていたお椀をシンクに入れてから滝丸くんは私にごちそうさまでした、と言ってくれる。


『ん、美味しかったかい?…あぁ、それと何もできなくて申し訳なかった。』


滝丸「はい、とても美味しかったです!、そんなに気にしていないので、Aさんもお気になさらず。」


笑顔で美味しかったと言ってくれた滝丸くんに、私も笑顔になる……そういえば…


『…滝丸くんって今何歳なんだい?』


滝丸「僕は18歳ですよ。」


トリコ「『 えっ!? 』」


トリコ「てっきり20歳以上かと思ったぜ…それにしても、若いのにこんなところまで…」


そういっている途中にトリコはチラッと私を見る。


(…1人、という事に何か訳があるという事か…)


だが今話すのは無粋だろう。それを互いに思ったようで話を変える。


トリコ「さぁーて、俺も食うかな!」


『ん、あぁ…沢山食べな。』


先ほどラップをかけて避けた鍋並みの深皿を渡す…やはり大きいな。そう思いながらも他の皿を温めてトリコに渡す。


トリコ「ご飯おかわり!」


『はいはい…』


滝丸「…なんだか、Aさん、慣れていますね…」


『ふっ…まぁ、弟みたいなものだからなぁ…』


滝丸( …いいなぁ… )


ん!と、口をもぐもぐしながらトリコはまた茶碗を差し出す。結構盛ったつもりだが…


トリコ「いやぁ〜つい、美味くてよ!」


『まったく…』


本当に変わらないな、と思いながらさっきよりも、できる限り盛って渡す。そうトリコが食べている姿を見ながら、これから行くアイスヘルの事を考えていた。
 
 

極寒の地獄と氷塊→←改めて誓う トリコside



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
112人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

reetlu(プロフ) - 齧溪さん» 返信遅くなってしまってすいません…!そう言って貰えると凄く嬉しいです😊これからアイスヘル編入るのでそこのキャラの絡みを是非楽しんで貰えるように更新頑張ります!ありがとうございます🥰 (2021年10月18日 12時) (レス) id: e767c331ed (このIDを非表示/違反報告)
齧溪(プロフ) - コメント失礼します!何度でも評価したくなってしまうほど好きです‼︎これから主人公ちゃんにどんな展開が待ってるのかすごく楽しみです♡応援してます!更新頑張って下さいっ‼︎ (2021年10月15日 23時) (レス) @page28 id: e3fa3152f5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:reetlu | 作成日時:2021年9月20日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。