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改めて誓う トリコside ページ47

 
『す、すまん…その、寝ぼけてたようでこんな体制のまま……あの、ほんと…すまん…///』


赤くなったAは俺の腕の中から抜けようとするが、逃がさないよう腰を抱き寄せる。


『ト、リコ…っぁ…ちょ、手、舐め…?!///』


トリコ「お前が塞ぐからだろ……そろそろ…俺の事、頼ってくれよ…」


Aの手をベロ、と舐めると、慌てて手を引っ込めるA。そして目を合わせたまま、静かに囁く。


トリコ「…別に、今とは言わねぇ。けど、いつか、俺だけに…」


『トリ…コ………すまん……。』


…何に対してのすまん、かがわからなくなってが俺は口を閉じる、が、代わりに安心させるよう髪を梳いてやる。


『…いつか皆が揃って…私の気持ちが固まったら…全部、言うから…』


トリコ「…あぁ…」


『…その、告白してくれた、件もちゃんと考えている…///』


トリコ「お、おう…!」


さっきのごめんが、俺への拒否の意味ではないことに安心して声が少し大きくなる。それに少し照れていると、Aは口角を上げ、少し笑って食える。


『…だから…待っててくれ…。』


トリコ「あぁ、さっきも言ったが、ずっと待ってるから、な?」


『ん…ありがとう』


そうAの表情や態度が和らいで俺は安心して急に腹が鳴る。


トリコ「(ギュルルゥ…)…あ、」


『ふ、ふふ…そろそろ、ご飯食べよう。あ、あと……起こしてくれて、ありがとう。』


トリコ「ん、じゃあ行こうぜ。」


『うん』


いつもの調子に戻ったAの手を引いて起き上がらせ、先ほどの言葉について考える。


トリコ(…皆ってことは四天王全員か…ま、それまで時間はまだあるってことだな。いつになるかわからねぇけど、絶対俺が…俺だけがAの事を一番近くで支えて、ずっと傍にいてやる。)


トリコ「ぜってぇ負けねぇ…」


そう呟き、空腹か…またはハントのような高揚感かは、わからないが舌なめずりしてしまう。よし、行こうか。といったAの頭を撫でる。


『……トリコ、』


トリコ「ん?なんっ!?」


『ん(チュ)、いつも、ありがとな。』


トリコ「っ?!ほんっと、お前のそういう所、ズリぃ…///」


俺の肩を掴んでAの方を向かされたと思いきや、頬にキスされて俺はため息を吐きながらその場にうずくまる。


( まじ、Aには一生敵わなそうだ。 )



トリコside 終わり
 
 

心配と腹ごしらえ→←眠るお前は、 トリコside



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reetlu(プロフ) - 齧溪さん» 返信遅くなってしまってすいません…!そう言って貰えると凄く嬉しいです😊これからアイスヘル編入るのでそこのキャラの絡みを是非楽しんで貰えるように更新頑張ります!ありがとうございます🥰 (2021年10月18日 12時) (レス) id: e767c331ed (このIDを非表示/違反報告)
齧溪(プロフ) - コメント失礼します!何度でも評価したくなってしまうほど好きです‼︎これから主人公ちゃんにどんな展開が待ってるのかすごく楽しみです♡応援してます!更新頑張って下さいっ‼︎ (2021年10月15日 23時) (レス) @page28 id: e3fa3152f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:reetlu | 作成日時:2021年9月20日 23時

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