目隠しに惚れられた『五条悟』

覚醒 ページ39

五「A！！！大丈夫、、じゃないね。また特級に遭遇したの？ははっ、ツイてるねぇAは。」

『せんせ、、、、』

五「無理するなって言ったよね？言う事聞けない問題児は後でお仕置だよ。本当に観光する気あった？」


いつもより低い声で言う先生に、少し怯える。
かなり怒っている。申し訳ない、、、、
何も言い返せなくて、目を逸らした。

"はぁ、、"と溜息をつき、先生は立ち上がった。

五「2秒で祓う。ちょっと待ってて。」


あぁ、、、やっぱり先生に迷惑かけた、心配させた、怒らせた、、、、、
私は、これから先もこうやって先生に頼るの？
自分は十分戦いました で満足するの？

そんなのやだね。

ふつふつと力が湧いてくる。
立てなくたって出来ることはある！

私は、私に出来る最大限の事を、、、、！！



















『領域展開



















迷々閻極落(めいめいえんごくらく)』










＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
五条side

意識が無くなりそうなAからそっと手を離し、敵を睨む。
よくも僕の可愛いAをここまでやってくれたね。
無理させやがって。
だいたい伊地知の情報は間違いが多すぎるんだよ。帰ったらマジ往復ビンタ。

「2秒で祓う」

そう宣言し、赫を打つ体制に入る。

「術式反転




あk『領域展開』


、、、、は？」

領域展開、そう聞こえた気がしてAの方に振り返る。
彼女は今までに見た事がない、狂気に満ちた笑顔で手を組んでいた。

"迷々閻極落"
彼女がそう言うと、僕達がいる部屋があっという間に暗黒に包まれた。
次の瞬間、とてつもない殺気と不気味な呻き声が頭の中に響きだす。
普通の呪霊や人間なら、精神が崩壊するだろう。
それくらいに凄まじい。

「ちょいちょい、これじゃ僕も喰らっちゃうよ笑」

さすがにこれを喰らうとまずい。
どうしたものかと少し焦っていると、突然Aの領域がまるで幻だったかのように消え去った。
本人が完全に意識を失ったのだろう。

良かった。
冷や汗が止まらない。これを喰らっていたら僕は、、、
予想するのも恐ろしい。

ははっ、やるじゃん。この僕に冷や汗かかすなんて。


もしかしたらこの子は将来、、、



五「さてと、いや〜びっくりしたね！まさかここで覚醒して領域展開するとは！！



そんじゃ、やろうか。特級」


僕に並ぶ特級術師になるかもね。

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