五条side ページ33
五条side
本当は21時に終わるはずだった任務を、20時に終わらせた。
僕がずっと食べたいと思っていたチョコレートが東京に、期間限定で売られているからだ。
期限は今日までで、ショッピングモールが閉まるのは21時半。
1時間半あれば間に合うだろうが、僕はそこである事に気づいてしまった。
財布を忘れた。
高専に着くのは早くても20時半すぎ。
ギリギリ間に合うだろうか、、、、
急いで高専へ向かい、入口の扉を開ける。
扉を開けて1番に目に入ったのは、僕の大好きな子。
"おかえりなさい"と駆け寄って来るその姿を見て、驚きと尊さで僕は一瞬でチョコレートの事を忘れた。
お嫁になる覚悟が決まったのか!?と言ってみるも、食い気味で否定された。悟くん悲しいよ。
と その時、Aが持っている紙袋が目に入った。
中身は綺麗にラッピングされている。おそらくプレゼント。
貰ったのか、あげるのか、、、
そんな事は無いと分かっていながらも、自分へのプレゼントかどうか尋ねる。
『はい、先生へのプレゼントです。』
思ってもいなかったその肯定の言葉に、"え" と間抜けな声を出すことしか出来なかった。
もし本当に彼女が僕のためにプレゼントを用意してくれたのなら、しっかりと目を見て感謝を伝えたい。布越しなんか嫌だ。
そう思い勢いよく目隠しを取る。
そして目の前に跪き、両手をとる。
本当に自分へのプレゼントなのかどうかを問うたが帰ってきたのはやはり肯定の言葉。
そして少し照れくさそうに袋を渡すA。可愛い。ほんとに天使でしかない。目の保養。養いたい。よしよしした。
さて、何が入っているのか、、、何故か緊張する。
普段なら割と乱暴に開ける包みを、割れ物を扱うかのように丁寧に開けていく。
指輪だったらどーしよ。
558人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さとこ - とんでもありません!たくさん悩んで書いて下さって、ありがとうございました!(T_T)また近いうちにリクエストさせて頂くかも知れませんので、その際には宜しくお願い致します!本編の更新も楽しみにしております☆ (7月26日 0時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
カルピス(プロフ) - さとこさん» わぁぁぁ!!喜んで頂けたようで良かったです!!感想も沢山!!ありがとうございます(泣)結構悩みながら書いてるのでこれ以上に嬉しい言葉はありません!!リクエストは何度でもいつでも大歓迎です!!!この言葉で今日生きていけます!! (7月25日 15時) (レス) id: 24cded5b55 (このIDを非表示/違反報告)
さとこ - 主人公目線も、細かく書いて下さって、目に浮かぶような情景と切羽詰まった状況を感じることができて、読んでいて先生、早く…と思ってしまいました。読んでいて、心を動かされました!ありがとうございます! (7月25日 8時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
さとこ - また機会がありましたら、リクエストさせて頂きたいです!本当に、ありがとうございました! (7月25日 8時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
さとこ - 先生の場面場面での細かい感情の変化が感じられて、とても素晴らしかったです! そして、最後の五条先生の良さでもある、ちょっとイジワルな先生、先生にとって良い状況と思いそうですが、優しさも感じられて、本当に大好きな展開でした! (7月25日 8時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:PAN | 作成日時:2020年12月7日 18時