転生したので大人を頼ろう【爆豪勝己】 (ページ16)

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爆豪side

揚宇宙Aとかいう女が雄英を受けるらしい

しかも俺と同じヒーロー科だ。

あいつの事は前から知っていた。学校じゃ有名な女だ

綺麗だの可愛いだのモブ共は囃し立てる

確かに容姿は整っていると思う

だが俺はあいつの目が気に入らねェ

なにか隠すような逃げるような
目を背けたいものがあるのに諦めているのに
足掻こうとしているようなそんな目は気味が悪ぃ

そんなことを考えながら最終進路希望届けを出しに職員室へ向かった

俺がこの女のことを考えてたからだろうか

目の女が向こうから歩いてきた

ケッこいつも今かよ、タイミング悪ぃな

そう思いながらも先に職員室に入ってやった

そいつのことを考えていたので進路先が気になった

爆｢センセー、揚宇宙ってどこ行くんスか｣

個性の話も聞いたことねェし、どーせ没個性のヘイボンな高校だろだろ。そう思っていた

先｢前と変わってなけりゃ
お前と同じ、雄英高校ヒーロー科だよ
いやぁ今年は雄英志望が3人もねぇ！
先生達も鼻が高いよ。頑張れよ｣

爆｢は？...雄英？｣

あいつが雄英？

クソデクといい目ェ女といい腹立つなァ...

あいつに雄英受けるなって言ってやる

その辺のモブに受けさせてたまるかってんだ

俺はイライラしながら職員室を出た

入れ違いで目ェ女が入っていったので待ち伏せすることにした

...？なンか言ってらァ

目ェ女が何か話しているので耳を澄ます

『...志望校も一応個人情報じゃないですか？
他人のそういう事はタレ流さないのが賢い
それじゃあさよなら』

声を荒げている訳では無いがイラついてるって事くらいは俺でもわかった

あンのセンコーぜってー許さねぇ

俺が進路先聞いたのバレちまったじゃねェか！

目ェ女が出てきて目が合った

っ！

目が合うのは初めてではないがこの距離は初めてだ

いつも気味悪ぃと思っていた目の面影はなく、ただただ吸い込まれそうで怖ぇくらい儚げな目だ

ンだこれ。動けねェ。怖ぇけど綺麗だ

その目は俺を捉えて離さない

初めて人の目ェみて動けなくなった

こいつには勝てねェ、本能がそう言ってる

悔しいが正解だと思った

『なに？なんか用？』

その声でハッと我に返る

爆｢ンなっ！何でもねェわ！！｣