転生したので大人を頼ろう【爆豪勝己】 (ページ13)

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中学3年生 11月頃

私は最終進路希望届けを出しに職員室へ向かった

雄英高校ヒーロー科以外に選択肢はなかった

ずっと夢だった織物職人は趣味にする事にした

ヒーロー活動が出来なくなってからでも遅くないと両親も言ってくれた

かっちゃんと遭遇してみたいという気持ちと
まだしなくていいという気持ちが私の中で戦っているので、たまに見かける時は最高に嬉しい

私の髪よりも濃いベージュのつんつん頭に
綺麗な、真っ赤なおめ目に綺麗なお顔
そして鋭い目つきな割に赤ちゃんみたいなほっぺた

ほんっとうに可愛いんですが！爆豪さん！！

いつかほっぺたつんつんさせてもらおうと心に決めた

そんな可愛すぎる爆豪くんのことを考えていると噂をすれば何とやらだ

前から不機嫌で可愛い赤ちゃんこと爆豪勝己がドスドスと足音を立ててやって来た。行先は同じく職員室らしい

かっちゃんは私が雄英志望なんて知るはずもないのでここまで来たらバレたくない

でも高校で初めましてもおかしいか、私が話しかけにくい

うーん、どうしたもんか

考えてるうちにかっちゃんは職員室に入ってしまった

まァなるようになるか、とかっちゃんが出るタイミングで入れ違いのように職員室に入った

『先生、これお願いします』

先生に渡して帰ろうとしたら先生に揚宇宙、と止められた

先｢お前、爆豪になんかしたか？｣

『は？』

びっくりして先生に向かって恥ずかしいくらいの変な声と顔を晒してしまった

『先生、かっ爆豪くんがなんて？』

あっぶねぇかっちゃんって言いかけた

先｢さっき入れ違いで爆豪が出てったろ
その時にお前の進路先聞かれてな
だから前の段階では雄英だったって
伝えておいたぞ、心当たりは？｣

ふざけんな。なにが伝えておいたぞ、だ

コイツといいデクの担任といい
折寺の教師はアホしかいないんか

大層なことじゃないけど志望校をこうもポンポン晒すとは...そんな簡単に個人情報言っていいんかよ

『私、爆豪くんと面識ないです
喋ったことも無いし心当たりもないっス
志望校も一応個人情報じゃないですか？
他人のそういう事はタレ流さないのが賢い
それじゃあさよなら』

つい言っちゃったけどうざいと思われただろうな

死ぬわけじゃねェし早く帰ろ、と少しの反省しながら失礼しましたーとドアを開けた

ら、かっちゃんがいた