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緑谷side
びっっっくりしたぁ女子と喋っちゃった！
それに揚宇宙さんいい香りしたなぁ
揚宇宙さんは頭もいいと思うし
ご両親と容姿が有名でこの中学ではきっと知らない人はいない
僕はほとんどというか全くと言っていい程接点がない
なので先程名前を呼ばれた時は頭ではてながいっぱいだった
今日は5限終わりの日なので早く帰ってヒーローノートをまとめようと意気込んでいた
廊下に出て、隣のクラスの前を通ろうとしたら電気が消えているのにまだ寝てる人がいた
今日5限終わりなのにもったいないなぁ、と思っていたらもぞもぞ動き始めた
見ていたのがバレると思い、すぐ帰ろうとしたが自分の後ろのドアが空いており、光っているものがある
スマホだった。バレたらまずくないか？
持ち込み禁止なはずだけど...
そう思い、とりあえず拾ってみると
ロック画面はベストジーニストだった
同じクラスの七海波(ななみなみ)と隣のクラスの揚宇宙の会話を思い出し、持ち主が揚宇宙だとわかった
揚宇宙さん、真面目そうなのに意外だな
隣のクラスを覗いてみると、揚宇宙がなにやら探し物をしているように見えた
声かけるしかないよな、と思い、勇気をだして声をかけてみた
彼女は一瞬びっくりして目を見開いたが手を握って感謝してきた
心臓に悪いのでやめて欲しい
慣れていないことに耐えられなくなった僕は逃げるようにして教室を飛び出た
いつかベストジーニストのお話してみたいなぁ
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作者名：てり | 作成日時：2023年11月4日 16時
