Voice×Love

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プシュー


電車のドアが閉まり、出発する。



A「ふぅ…」


恥ずかしかったw
電車の中で独り言なんて、
絶対、変な人だって思われたよね…


次の電車、すぐくるかな？







「あれっ？
Aちゃん？今日はよく会うねぇ」




ん、この声は…!!



A「わっ、寺島さん!!
ホント、偶然ですね!」


今日のお仕事は全部、寺島さんと一緒だったからなー



A「寺島さんは、これからお仕事ですか？」


拓「ううん、今日はもう終わったんだー」


にこっと寺島さんは笑う。


あ、ヤバい。
さっき寺島さんのこと考えてたから…
妙に意識しちゃうなぁ



拓「ところでAちゃんは、何でここに「あ、いたいた!!寺島くーーーーーん!!!!」


A「？？？」


拓「あ、きたきたw」


寺島さんの言葉を遮った相手は、階段をたたたっと登りきると、こっちへ走ってくる。



拓「遅いよw」


「ごめん、ごめんw
トイレ混んでてさぁー」


その人は、かなり顔が整っていた。
初めてお会いするけど私はこの人を知っている。


声優、羽多野渉さんだ…!!


渉「あれっ、寺島くん
この子は？」


寺島さんの隣にいた私に気づいた。


拓「あれ、渉くん知らない？
ほら、うた☆プリのさ…」


渉「あーーー!!!!
もしかして七海春歌の佐々木Aちゃん!?」



わわ、名前知っててくれたんだ…



A「はい!佐々木Aです
初めまして!!」


渉「初めまして〜
羽多野渉です!!よろしくねー
いやぁ、１度会ってみたかったんだよねぇ



そう言ってじっと私を見つめる。



A「えっと…ありがとうございます…？」


そんなに見つめられると恥ずかしいです…!!




このやり取りを見ていた寺島さん。



拓「はいはいw
そんなジロジロ見ないのーw」



さり気なく私たちの間に入った。

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