Voice×Love

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そして、


スタッフ「収録は以上になります!!
お疲れ様でしたー!!!!」


パチパチパチ


拍手が起こった。


スタッフ「記念写真撮るんでキャストさん達、並んでくださーい!!」


はーい、とまたぞろぞろと移動する。


私、渋谷友千香ちゃん役の今井さん、先生役の中村さん、遊佐さん、若本さんはイスに座って前列に。

ST☆RISHの面々は立って後列に。

私の後ろは寺島さんだった。



監督「じゃーAちゃんには、これを…」


監督が大きな花束を差し出した。
赤、青、黄色、紫にオレンジ、ピンク。
可愛らしい花々がキラキラ輝いている。


A「い、いいんですか？
こんな綺麗なお花…」



監督「もちろんですよ。
Aちゃんは、初めてのホンモノの収録で大変だったろうに、よく頑張ったね
ありがとう、お疲れ様」


そんな…
お礼を言いたいのは、私の方なのに…


スタッフ「実は、そのお花のサプライズ
寺島さんが提案したんですよ!」


にっこりスタッフさんが言った。


A「えっ、そうなんですか？」


びっくりして後ろを振り返る。


拓「うん。
Aちゃんホントに一生懸命やってて、俺も更に頑張れたからさ…

ありがとう、Aちゃん。」




あ、やばい。
そんなこと言われたら、また



視界がぼやけて…



頬に涙が伝うのが分かった。




A「ありがとうございます…!
わ、私…全然慣れてなくて、皆さんにご迷惑おかけして
なのに、皆さん優しくしてくれて…
ホントにうた☆プリに出れてよかったです
ありがとうございました」


そこまで言うと更に涙が溢れ出した。


紀「あーっ!!
てらしーA、泣かせたー!!!!」


真「ホントだー!!
わぁー女の子泣かせたー!!」


拓「えぇー!俺!?」



また部屋が笑い声に包まれる。




私、幸せ者だ。

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