なんかちっさくなってるんだけど！？【ハイキュー】 (ページ10)

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音駒高校ページ10

夏休みも近づいてきたある日。

期末テストも近いから、ということで黒尾の家で勉強会をすることになった。

メンバーは、研磨と黒尾とリエーフと俺、夜久衛輔の4人だ。
本当は海も呼びたかったけど、用事があるとかで来れないらしい。

黒尾は見かけによらず頭が良いし、研磨は言わずもがな頭が良い。
研磨はいやいやリエーフに教えることになったけど、納得がいかないみたいでピコピコとゲームをしていた。

見兼ねた黒尾が駅前の有名店の1日数個限定のアップルパイを買ってきてやる、と言ったら直ぐにゲーム機を置きリエーフに勉強を教えていた。

その様子を見て、ニシシと笑うと、黒尾も俺に勉強を教え始めた。

教えてもらってから30分程たった。

認めたくねぇ。認めたくねぇが、こいつ教え方うめぇ。

普通に分かりやすいし、授業で習うより頭に入ってくる。

……だが。

「おい、ここ違う。だから、ここの公式使えって言ってるだろ」

「なんでここが、haveになるんだよ！過去形だって見ればわかるだろ！」

「なんで院政の意味もわかんねぇの！？これ中学の範囲だろ！」

「だぁぁあああ！！うるっせえ！もう無理だ分かんねぇ休憩しようぜ」

ちょっと違うだけで、すぐ怒ってしかもスパルタ。
あまりのうるささにキレてしまった。

黒尾は、はぁ……、と溜息をつき立ち上がると、「飲みモン取ってくる」といって部屋から出ていった。

研磨たちを見てみると、リエーフはぐったりして机に突っ伏して、研磨はまたゲーム機を手にし遊んでいた。

「(しんでる……？)」

リエーフを見て嘲笑っていると、黒尾が胡散臭い笑顔を貼り付けて部屋に戻ってきた。

「ほれ、ジュースだぜ。飲め」

「え！いいんスか！？アザーっす！」

リエーフは嬉しそうにグラスに注がれた黄色のジュースを一気に飲み干す。
疲れていたのもあってか、嬉しそうな顔をして。

「お前何企んでんの……」

「何も？」

ニヤニヤしながら、答える黒尾に不審感を抱きつつもジュースをごくりと飲んだ。

＊

〔研磨は？〕
〔俺はパス。お茶持ってきた〕
〔持ってこなさそうなのに……〕
〔母さんが持ってけってうるさいから……〕