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『ごめんね、付き合わせちゃって。後、本丸に帰る時はちゃんと男装して帰るからさ、出発の時だけ光忠には神経使わせちゃうけど…ごめんね』
私は少し頭を下げた。
「主は謝りすぎだよ。頼ってもらえるってことは、それだけ信頼してくれているってことだからね。僕としてはとても嬉しいんだ」
光忠はそう言って優しく微笑んでくれた。
…私は兄からのメールが来た時、鶴丸国永を頼れなかった。
私に信頼されていないと思い、鶴丸国永は悲しくなったのかもしれない。
数時間前のことを思い出し、私は居ても立ってもいられなくなった。
『光忠色々ありがと!!私、鶴ちゃんのところ行ってくる!』
勢いよく立ち上がると、光忠はいってらっしゃい、と私を送り出してくれた。
鶴丸国永の部屋は審神者部屋から遠く、庭園に沿った長い廊下を歩いていると、廊下の先に今剣がいた。
「あるじさま、しごとをされていたのですか?」
寝間着を着た今剣が駆け寄ってきた。
『ああ、明日は皆に沢山出陣や遠征に行ってもらうことになりそうだから、振り分けをな…』
今剣と話していると、私のすぐ横の障子が開いた。
「あっれ〜〜?主、夕食に顔を出さないと思ってたら何?仕事してたの??ダメじゃない息抜きしなきゃ〜〜〜〜〜」
障子が開いた瞬間、むわっと匂うアルコールの匂い。
中からはベロベロに酔っ払った次郎さんが出てきた。
あまりにも酷いアルコールの匂いに、思わず鼻をつまんだ。
『次郎さん飲みすぎじゃないか?って、不動に和泉守に…随分沢山の刀剣男士が…程々にしておいてくれ…』
酒代を考えると頭が痛い、結構今月キツキツなんだよなあ。
それに開いた障子の隙間から中の様子が見えたが、皆こりゃ相当飲んでるな。
「なあ〜〜〜に言ってんの!主!アンタは少し息抜きしなきゃダメ!!一緒に飲むに決まってんでしょ!」
『はっ!?いやいや私未成年だから!?』
「大丈夫大丈夫!アルコールほぼ入ってない子供も飲める甘酒あるから!!!!」
そう言われ、私は次郎さんに部屋の中へ引っ張られてしまった。
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テラリウム(プロフ) - みなつきさん» 返信大変遅くなりました。好きと言って頂けてとても嬉しいです、完結までお付き合い頂き有難うございました! (2019年3月24日 2時) (レス) id: df9ed6c4dd (このIDを非表示/違反報告)
みなつき(プロフ) - 続編ありがとうございます!!このお話、とっても好きだったので!うれしいです! (2018年3月31日 17時) (レス) id: e9d1f159c4 (このIDを非表示/違反報告)
テラリウム(プロフ) - クルトンさん» コメント有難うございます!終わり…なんです(;_;)次回作、少し間が空くとは思いますが書くつもりでいるので、お待ちください(^^) (2018年3月29日 8時) (レス) id: 20aaa1ddde (このIDを非表示/違反報告)
クルトン(プロフ) - お、終わり....何ですかぁぁぁ!スッっっごく面白かったです!次も....作品作りますよね!?いや、作ってください!!これからも応援してます! (2018年3月28日 16時) (レス) id: 4cc1bb6772 (このIDを非表示/違反報告)
テラリウム(プロフ) - みなつきさん» コメント有難うございます!そのように言っていただけて、とても嬉しいです。完結までもう少しお付き合い下さい^^ (2018年3月27日 13時) (レス) id: 20aaa1ddde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テラリウム | 作成日時:2017年11月5日 19時