嘲笑50 ページ1
『え、まじ外で食うの？』
料理を運んで、あらびっくり。
大広間に行く方向じゃないな〜って思ったらまさかの庭。
ピクニック気分？ここ本丸の敷地内だけど…。
てかビニールシートとかあったんだな。
たぶん用意したのこんのすけか？
「あーるじ！ボクの隣に座って！」
「じゃあその隣は俺ー」
『……』
腕を引っ張られて乱の隣に半ば強制的に座らせられる。
空いた右隣は蛍丸。
待って、ちっさいヤツしか周りにいないんだけどここ！！！
「むー、つぎはぼくのとなりですね！」
「主君、僕の隣にも来て欲しいです…」
……なんだこのキャッキャした空間。
俺無理なのよこういうの…。
「主や…」
「三日月さん、駄目だよ邪魔しちゃ！我慢して！」
三日月が光忠に怒られてる…。
なんつー顔してんだ、お前それでも天下五剣か。
「主、見てー。きらきらしてる」
俺の腕をつついた指で空を指す蛍丸。
夜空には月が浮かんでいて蛍丸の言った通りに光を放ち暗闇を照らしていた。
てかもうめっちゃ夜じゃん、夜に大丈夫？こんなに食べて。
と言いつつ俺は好きな時に好きな物を食べるタイプだけどな。
食いモンの前に酒飲みたい。
ひっさしぶり！忙してくて酒の存在忘れてた俺の相棒なのに！
杯に酒を注いでっと。
うっはー！いっただきま〜〜…
「え〜〜ゴホン、全員静粛に！今から主からの大切なお言葉を頂く！心して聞くように！」
『……ん？』
一斉に視線が俺の方に向く。
長谷部、今お前なんて言った？
お前は、なんて、言った？
「さぁ、主！お言葉を！」
お言葉をじゃねぇ。
俺何も言う気ないけど？？どうすんのこの空気。
短刀を見てくれすんごいキラッキラした目で俺を見るの。ヤメテー。
『……』
どうする俺、マジで何も言うことない。
憧憬の眼差しを向けてくる長谷部。
お前後で殴るからな。
はぁ、と溜息を吐いてとりあえず考える。
俺の頭働け…！！！
『……俺からお前らに言うことは』
『ない』
「「「……え」」」
考えたんだよ、俺は。
考えてないんだよ仕方ないだろ。
『"俺に付いて来い"、"俺が守ってやる"…そんな言葉が欲しい？』
『付いて来たい奴は付いてくればいいし、そうしたくないなら立ち止まっていればいい。お前らを守る気なんざこれっぽちもない、自分の身は自分で守れ』
『在り来りで薄っぺらい言葉を吐く気は、俺にはないね』
シーン、と静まり返るこの空間。
気にせず俺は杯に注いだ酒をぐいっと呷った。
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ぷにぷに左衛門 - とても面白いです！他のキャラとの絡みもお願いします！ (2021年5月12日 22時) (
レス) id: b1fc0b4e72 (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2020年9月30日 21時) (レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - めっちゃ面白いです！！我が儘を承知の上で話しますが、、、夢主が抱かれそうになるってのはないですかね() (2020年3月23日 10時) (レス) id: 5c0092d459 (このIDを非表示/違反報告)
みけつ(プロフ) - 加州の反応がオタクすぎるwww (2020年1月31日 0時) (レス) id: db6cc2cfa5 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 咲羅さん» コメントありがとうございます！体調まで気遣って下さり感謝しかありません。とんでもないです！コメントして下さってありがとうございました！とても励みになりました。これからもよろしくお願いします！ (2019年10月1日 21時) (レス) id: c9b2a222e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七海 | 作成日時：2019年10月1日 12時
