【刀剣乱舞・男主】嘲笑して、はい、こんにちは

嘲笑4 ページ4

一気に静まり返る部屋。
あれだけの威勢の良さはどこ行った。

あぁ、そっか、俺のせいね！
核心突いちゃった俺のせいね！

言わずにはいられなかったんだよ〜。
ごめーんね、思ってねぇけど。


「それでも…っ」


『黙れよ』


言い訳ばっか並べんなよ。
イラつきが増すから。


『あ、そうそう。さっき遮られちゃったから自己紹介するわ』


馬鹿みたいな顔してこっちを見る刀剣男士達。
あー、おかしい。思わず笑っちゃう。
今俺、めちゃくちゃ悪い顔してる。


『どーも、こんにちは。新しく審神者になるAAです。よろしく〜』


まぁそんなこと言ってもよろしくしたくないヤツしかいないと思うけど。
俺もよろしくしたくないからちょうど良い。


『あ、そうそう。これ返すわ』


「…え」


人質…いや、刀質っつーのかな。
持ってても意味ねぇし、そもそも使わん。


『じゃ、失礼しまーす』


あー、面倒くさかった。
何より空気クソ悪い、ずっといたら咳とまらなくなりそうゴホゴホ。

ぎしぎしと音がうるさい廊下を歩く。
ふと思った。

…俺、どこ行けばいいの？

好き勝手部屋使っていいの？
いくつ部屋あるの？
とりあえずめちゃくちゃあることはわかる。


「A様、A様」


『え、誰、こわ』


突然誰かに名前呼ばれた。
前を見ても後ろを見ても誰もいない。
え、ここって幽霊いんの？


「ここ、ここでございます！下を見てください！」


『…え』


言われた通り下を見たら…これは狐？
顔の模様めちゃくちゃ怖いな？
てか喋るのな…。


『君は何かな？』


「はい！私、こんのすけと申します。簡単に言えばサポート兼連絡係でしょうか。よろしくお願い致します〜」


『なるほど、政府の見張り役って感じ？』


「ち、違いますよぅ…」


ま、いいか。
困ってたし、聞く相手いないし、狐で良し！


『狐くん』


「こんのすけにございます！」


『そう、こんのすけ。聞きたいことあるんだけど…俺の部屋ってどこ？』


「案内致します！」


え、こんのすけめちゃくちゃ良い子じゃん。
尻尾をふりふりさせながら歩くこんのすけの後を着いていくことに。

気のせいかな？
段々と空気がどす黒くなってく感じするんだけど。


「ここです〜」


『あっこれアカンやつ』


どす黒い空気の発生源ここだった。
空気洗浄機、ないの？ないよね知ってた。

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