【刀剣乱舞・男主】嘲笑して、はい、こんにちは

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『兄弟愛っすか〜熱いね熱いね〜。鶴丸返すわこれ』


「台無しだ…まぁ、それが主らしいな」


「そんな主も大好き！」


なんとでも言え。
でも褒め言葉とかは受け取っちゃう。


「一兄…一兄…っ」


すげー名前呼ぶな。
そんなに呼ばんでもわかるぞって感じだけど。


「すまない…五虎退…。私は…！」


「僕こそごめんなさい…ずっと一兄に頼りっぱなしで…一兄に負担ばかりかけました…。でも…もう、1人で背負わないでください。僕も一緒に…一兄と一緒に歩きます…！」


『いいぞいいぞーイテッ』


鶴丸に腹パンされた。
黙ってた方が良いぞって目が言ってる。
このクソジジィが…。


『俺部屋戻ってて良い？良いよね帰りまーす』


体力無駄に使った。
戻って寝る。それに限る。
軽く欠伸をして部屋から出ようとした時、爆発音と共に屋敷が揺れた。


「な、何…？！」


「五虎退…私に掴まりなさい」


「一兄…！」


音が静まり、代わりに聞こえるのはガヤガヤとした人の声。
門の方からかぁ…。


『だっっる』


見に行くために歩こうとすれば清光に腕を掴まれる。
強く、強く俺の腕を掴んだ手はわかり易過ぎるほど震えていた。
ひゅ…ひゅ…っと乾いた息。


「ある、…あるじ…」


あー…察した。
門の方からダダ漏れな嫌な霊力。
めちゃくちゃ面倒くさい展開になっちゃったよ。


『お前ここにいろ』


軽く頭を撫でて門の方に向かう。
そこには騒ぎを聞き付けた刀剣男士達と壊された門、鉄パイプやらナイフやらを持つ知らない男が数十人いた。

聞き耳を立てながらそっちに足を進める。


「お前ら…久しぶりだなぁあ…？！」


「あ、主…っ」


「政府に…捕まったはずじゃあ…」


あー…1歩前に出てるアイツが前任？
思った以上に小汚いオッサンでびっくりしたわ。
無駄な脂肪やばくね？食いすぎにしてはすげぇな。


「そうだ…政府に連行されてな…でも、戻ってきてやったよ…！！！お前らの為になぁ！！！」


ニヤニヤしながら言葉を吐く前任。
後ろの男達もきっしょい笑みを浮かべている。


「お前ら…よくもまぁ俺を政府に渡したなァ…ちゃんとした躾が必要だろ…？」


「そうだと思ってコイツらを手配したよ…1人でも良かったんだがなぁ…人数は多い方が良いだろ…？なぁ、三日月」


「…っ…あ、…」


前任の血走った目から放たれる視線を受けて震えている三日月宗近。
三日月さーん、俺に向けてた殺気はどこ行ったのー。
あんなに威勢が良かったじゃーん。

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