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数日後、Aの荷物を俺が持って、汐音を抱っこしたAと3人で家に帰った。
この家に初めて3つの影ができた。
「ここがしぃのお家だよ〜」
ソファに寝させて寝顔を眺める。
またここからか。
まだミルクしか飲めないし喋れもしない。
ハイハイも歩くことも出来ない。
寝返りも打てない、マジで最初から。
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おむつは寝室とリビングに置いてたら効率がいい。
ケツを拭くシートも一緒に。
オモチャはこれ好きじゃなくて。
あ、コレコレ。
2〜3ヶ月後に新しく発売されるあのオモチャ大好きだったから買っとかねぇと。
「…智くん」
智「何」
「オムツ替えるの上手」
智「…」
そりゃ上手くもなんだろ。
そういう環境にいたんだから。
「オムツ替えるの嫌いそうだったから…意外」
智「慣れたら別に」
「…隠し子いるの？」
智「何でそうなるんだよ(笑)」
オムツを替えても泣きやまない。
どうしようと慌てるAを他所に汐音を抱っこして上下に揺らすと、次第に瞼を下ろしていった。
「何で……」
人肌が好きな汐音は人の近くにいたがる。
腹一杯になっても、オムツを替えても、安心して眠るのは結局抱っこした時だけ。
「智くんに懐いてる…」
智「パパなんだから懐いてもおかしくないだろ」
「私が産んだんだもん」
拗ねるAに汐音を渡す。
この光景を見られる日が来るとは思いもしなかった。
母親と子供。
あっちの世界で汐音を抱っこしたのは全員野郎だからな。
俺、カズ、雅紀、翔ちゃん、潤くん。
Aは抱っこする前に力尽きた。
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汐音を抱っこしながらそこら辺を歩くAを捕まえる。
「ん？」って見上げたその唇を隙間なく埋めた。
「………っふ、」
「ん、んー……っ、」
唯一空気の入れ替えの場となる鼻の穴が動く。
汐音を落とさないようにバランスを取ることで精一杯のAにヤリたい放題かましたいけど、あとから怒りそうだしな…。
ギブアップを目で訴えてくる。
唇と唇の間を少しだけ作ると、そこから苦しそうな呼息が漏れた。
汐音がどうでもいいわけじゃない。
一応男手一つで育ててきたわけだし。
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「っ智…ん…、腕、」
腕が疲れたと。
汐音をソファへ下ろした腕を引っ張り上げる。
「…まだダメだってば」
分娩後の体が非妊娠時の状態に戻るまで変なことはするなと。
その期間がまた長い。
…ふざけんなっつーの。
俺どんだけ我慢してると思ってんだよ。
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チェリー(プロフ) - 汐音ちゃんがどんな風に育つのかがとっても気になります！この作品はお山のてっぺんから見させていただいていて、他にも、ふたまたさとしなども、本当に大好きな作品です！！また、ちおさんの作品まってます！長編作、お疲れさまでございました！！ (2018年3月10日 10時) (
レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - 完結おめでとうございます！！んもーーーーー、本当に！良かった！！の一言です笑 主人公が亡くなってしまってからの智くんの気持ちが痛いほど伝わる書き方、本当に素晴らしいなと思いました！夢で良かった。本当に。 (2018年3月10日 10時) (レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
ちお(プロフ) - うぴさん» 夢でした！夢の中で得た経験を現実世界でも発揮してくれると思います(^^) (2018年3月9日 16時) (レス) id: 06dd6ecca4 (このIDを非表示/違反報告)
ちお(プロフ) - ちはるさん» ファンだなんて…嬉しいお言葉をありがとうございます！今回の更新で完結となりました。最後まで読んで頂けると幸いです。 (2018年3月9日 16時) (レス) id: 06dd6ecca4 (このIDを非表示/違反報告)
ちお(プロフ) - すりおろし梨。さん» 智くん自身、未だに現実と夢の区別がつかなくなることもあるみたいですが…、夢というオチでした(^^) (2018年3月9日 16時) (レス) id: 06dd6ecca4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちお
| 作成日時：2017年12月30日 17時
