5☆勝利side→健人side ページ6
黙り込んでしまったAの肩を支え、片手を軽く握って、リハ室へ。
「A？」
返事はない。
「あのさ、
これからはもっと俺らに頼ってよ」
返事はない。
でも、握られた片手が強く握り直された気がした。
｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡.｡.｡:+* ﾟ ゜ﾟ *+:｡.｡:+*
ふ:「おせーな、勝利」
風磨が呟いた。
風磨が口には出さないが明らかにAを心配しているのがよくわかる。
と、その時、リハ室の扉が開いた。
俺も含めて、4人が全員扉の方に注目していることが分かる。
し:「遅くなりました」
言いながら入ってくる勝利の後ろに、俯き気味で入ってくるAがいた。
マ:「Aちゃん！ 大丈夫！？」
一瞬、間が空いた後、笑顔で顔を上げるA。
A:「大丈夫」
その言葉の割には声に力が無い。
し:「この人、廊下で倒れてたから」
勝利は感情を押し殺すように言った。
長年一緒にいるからわかる。
勝利は、不安で泣きそうになっているのを我慢しているんだ。
A:「ただの貧血ですから！ 練習再開しましょ！」
し:「A･･･。帰って」
勝利の声は震えている。
A:「···え？」
し:「帰ってって言ってんだよ」
Aが拳をぎゅっと握りしめた。
A:「わかった。帰ればいいんでしょ！」
Aはつないでいた勝利の手を振りほどいてリハ室から出て行った。
そ:「A！」
松島が後を追ってリハ室を出て行く。
残った3人は勝利を見つめた。
ふ:「なぁ、なんであんな風に言ったんだよ」
し:「……」
沈黙が続いた。
勝利の気持ちはわからないでもないし、シンメへの気持ちが他のメンバーへの気持ちと違うのもよくわかる。
相手が心配だけど、その気持ちは伝えられなくて、遠いようで1番近い存在。
照れ臭いけど、俺と風磨も同じ。
でも…
(LINE)
全員の携帯が鳴る。
【A家まで送ってくから練習してて】
松島からの連絡だ。
勝利は唇を噛み締めて立っている。
いつもは楽しいはずのリハ室が、全く違う空間になったようだった。
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えびふりやあ - 風磨loveさん» コメントありがとうございます！風磨くん素敵ですよね！頑張ります(´ｰ｀) (2018年6月15日 12時) (
レス) id: b8ada8b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
風磨love - 同担ですね！後小説書くの上手いですね！頑張ってください！ (2018年6月13日 20時) (レス) id: d349279325 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - 菊池未夢さん» 褒めていただけて嬉しいです！小2くらいからちょこちょこ書いてます。あんまり得意とは思ったことはないけど、書くことは大好きです！いつもコメントありがとうございます(´∀`) (2018年5月11日 20時) (レス) id: b8ada8b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
菊池未夢 - 小説作り上手ですね！得意なんですか？ (2018年5月11日 19時) (レス) id: 06cb82de2d (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - 菊池未夢さん» コメントありがとうございます。この作品を見て、何かを感じていただけただけで感無量です。頑張ります。 (2018年5月7日 21時) (レス) id: b8ada8b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えびふりやあ | 作成日時：2018年4月24日 23時
