27☆風磨side ページ28
マリウスと松島が喧嘩するだけ喧嘩して、風のように去って行った。
おいおい･･･残された俺の気持ちも考えろよ･･･。
そ:「僕･･･どこで間違えちゃったんだろうね」
松島は自嘲的な笑みを浮かべる。
松島の顔は壁を向いているが、その目はどこも見ていない。
「なんも間違ってねーから」
そ:「ありがとう風磨くん。でも、ちょっと･･･1人になりたい」
「わかった」
今は松島の言うことを尊重したい、そう思った。
Aのところに戻ることにする。
ICUに戻ると、そこには中島しかいない。
「あれ？ 勝利とマリウスは？」
け:「そろそろ戻ると思うけど」
「そっか」
中島が微妙に俺の方をチラチラと見てくる。
「なに？」
け:「あ･･･いや･･･」
明らかにおかしい。
「なんかあった？」
け:「いや」
中島は目をそらした。
け:「風磨がちゃんと元気になって良かったなって｣
「急にどうしたんだよ」
あの頃から1年経った今、その話が出たのはこれが初めてだ。
け:「ほんと、あの時はごめんな」
「だから･･･謝るなよ」
謝られることよりも、感謝することの方が多いから。
手術のあとも、中島が忙しいのに毎日のように来てくれて、本当に救われた。
その頃も謝られてばっかりで、感謝の気持ち、伝えられていなかった。
「あー･･･あ、ありがとうな」
恥ずかし。
け:「なにが」
「とにかく！ 素直に感謝されとけ」
け:「フッ」
中島が顔を赤くして吹き出した。
「何笑ってんだよ」
け:「ごめんごめん」
中島が笑ってると俺までなんか面白くなってきて、
気付いたら2人で笑っていた。
傍目から見たら変な2人だけど、
これが俺らなんだ。
し:「風磨くん、ケンティー」
声の方を見ると、勝利がICUの入り口のところに立っている。
け:「ん？ どうした？」
し:「Aが倒れた理由、わかる？」
「どういう意味だよ」
何が言いたいんだ？
し:「そのままの意味です。
なんで倒れたか、わかる？」
け:「疲れとか･･･？」
し:「じゃあ、なんで疲れてたか」
本当にこの人は何を言おうとしているのか。
「はっきり言えって」
し:「俺たちのせいなんだよ･･･！」
いや、意味がわからないんだけど？
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えびふりやあ - 風磨loveさん» コメントありがとうございます！風磨くん素敵ですよね！頑張ります(´ｰ｀) (2018年6月15日 12時) (
レス) id: b8ada8b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
風磨love - 同担ですね！後小説書くの上手いですね！頑張ってください！ (2018年6月13日 20時) (レス) id: d349279325 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - 菊池未夢さん» 褒めていただけて嬉しいです！小2くらいからちょこちょこ書いてます。あんまり得意とは思ったことはないけど、書くことは大好きです！いつもコメントありがとうございます(´∀`) (2018年5月11日 20時) (レス) id: b8ada8b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
菊池未夢 - 小説作り上手ですね！得意なんですか？ (2018年5月11日 19時) (レス) id: 06cb82de2d (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - 菊池未夢さん» コメントありがとうございます。この作品を見て、何かを感じていただけただけで感無量です。頑張ります。 (2018年5月7日 21時) (レス) id: b8ada8b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えびふりやあ | 作成日時：2018年4月24日 23時
