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21☆健人side ページ22

プルルルル プルルルル


携帯の着信音で目が覚める。

今日は、本当は舞台に出ているはずだったんだけど、
朝起きて、怠くて体温を測ってみたら相当な高熱で。

久しぶりに体調崩したから驚いたんだけど、1日寝ていたらだいぶ元気になった。


電話はマネージャーから。
嫌な予感がする。


あー俺、こういう勘、当たっちゃうんだよな・・・。


「はい、もしもし、中島です」


マネ:「風磨がフライングで事故って病院に運ばれた」


は?

意味わかんないんだけど。

てか、あいつフライング無かったよな。

風磨が怪我するわけないじゃん。


いつの間にか電話は切れていて、
風磨の運ばれた病院の名前だけが頭に残っていた。


「・・・行こう」


熱は・・・たぶん下がっただろ。


車を飛ばして風磨のいる病院に向かう。


正直言って車中の記憶は無い。


「風磨!」


受付で案内された病室に入ると、そこには松島がいた。

そ:「ケンティー!? なんで来たの!?」

「なんでって・・・菊池が・・・」

そ:「熱は?」

そう言って松島は俺に近づいておでこに手を当てる。

そ:「熱っ。熱あるじゃん」

そっか。やっぱり熱あるのか。
やけに冷静な自分が不思議だ。

そ:「どうやって来たの?」

「ん・・・車」

そ:「ケンティー、馬鹿なの?」

「だって菊池が・・・」

そ:「聞かなかった? 今日は僕が付いてるからケンティーは明日来るようにって」

あーそう言えばマネージャー、そう言ってたかもな。

そ:「来ちゃったんだからしょうがないよね。
風磨くん、まだ目覚ましてないみたいだから、付いててあげて?」


目、覚ましてないってどういうことだよ…。


「・・・風磨っ」


カーテンの奥には顔に痣を作って、頭には包帯を巻いている風磨がいた。


「なんで・・・っ」


松島を問い詰めると、全部教えてくれた。


フライングが、カットされそうになったこと。
それに風磨が反対したこと。
代わりにフライングをやることになったこと。

そして、落ちたこと。

幸い、異変に気付いたスタッフが低いところまで下ろしていたので大事には至らなかったが



下手したら死んでた。



それを聞いた瞬間、涙が止まらなくなった。


「ごめん・・・っ。ごめん・・・風磨・・・」

そ:「ケンティーのせいじゃないよ?」

「ごめん・・・」


その時、初めて、この仕事を辞めてしまいたいと思った。

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えびふりやあ - 風磨loveさん» コメントありがとうございます!風磨くん素敵ですよね!頑張ります(´ー`) (2018年6月15日 12時) (レス) id: b8ada8b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
風磨love - 同担ですね!後小説書くの上手いですね!頑張ってください! (2018年6月13日 20時) (レス) id: d349279325 (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - 菊池未夢さん» 褒めていただけて嬉しいです!小2くらいからちょこちょこ書いてます。あんまり得意とは思ったことはないけど、書くことは大好きです!いつもコメントありがとうございます(´∀`) (2018年5月11日 20時) (レス) id: b8ada8b1f4 (このIDを非表示/違反報告)
菊池未夢 - 小説作り上手ですね!得意なんですか? (2018年5月11日 19時) (レス) id: 06cb82de2d (このIDを非表示/違反報告)
えびふりやあ - 菊池未夢さん» コメントありがとうございます。この作品を見て、何かを感じていただけただけで感無量です。頑張ります。 (2018年5月7日 21時) (レス) id: b8ada8b1f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えびふりやあ | 作成日時:2018年4月24日 23時

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