きっと、大丈夫【SZ】

1☆あなたside ページ2

夢にまで見たデビューから早1年半。
さすがに余裕も出てきた･･･はず。


し:「Aー。遅刻だよー」


今日は1か月後にせまるライブのお稽古。


ふ:「お前ほんとにどうにかしろよ、遅刻癖」


「ごめんなさい･･･」


け:「どうした？A」


どうした？って何･･･？


け:「Aらしくねーぞ。言い訳はないのか？」


健人くんが半笑いで聞いてくる。


「ひどいですよ、健人くん。失礼です」


マ:「Aちゃんがかわいそうだよ！
健人くんひどい！！」


「マリちゃんが怒るとめんどくさくなるから、黙ってて」


マ:「ちょっと、Aちゃん！
ひどいよ！ 僕助けてあげようとしたのに！」


いつもと同じ流れ。


ただ一つ違うことは･･･


し:「A、ほんとに大丈夫？」


「うん！ 大丈夫だよ！」


ちっとも大丈夫なんかじゃない。
自分の体調が悪いことは自分が1番知ってる。


し:「そっか。なんかあったら言いなね」


「はーい」


でも、メンバーの5人の前では辛いことも全部忘れられた。




だから･･･






「よし！」





今日も頑張ろう。

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