【短編集】賑やかな彼らと。2

密室3 ページ16

Aside


『Dキスしないと出られない部屋』


虫「なぁんだこれ、」

「それな、急いで他の方法探そ」

虫「えー、僕はしてもいいけど？」


虫さんは嫌がるだろうと思ってたけど、どうやら違うらしい、


虫「Aはいや？」


そう言ってじりじりと距離を詰めて来る虫さんに対して、


「え、あー、嫌ってわけじゃないけど、？」


ずりずりと後ずさる私。

しばらくすれば背中が壁にぶつかった。


虫「そういうの嫌がってるって言うんだよw」

「じゃあやめてよw」

虫「だって僕はしたいもん」


そう言って口角を上げ、私の頭の横にトンと手をついた、いわゆる壁ドンってやつ。

忘れていた、こいつの本性がキス魔だということを。


「あの、虫さん？ちょっと話し合わない？え？」

虫「んー？やだ」

「え、ちょっ…ん、」


にこっと笑ってそう言った彼は、短いキスを落とした。


「ちょっ、ん…ぁ、」


離れたかと思えば、またくっついて、今度はするりと舌が入ってきた。

びっくりして口を開けてしまったのが間違いだった、


何度も何度も唇を重ねて、少し離れたと思ったらまたすぐくっついて、


「…ん、ふ…ん〜っ、まっ、…んぁ、」



がちゃり、と鍵が開く音が部屋に響いても離してくれない。


息ができなくて、苦しくなって、彼の胸をとんとんと叩く、

酸欠になりかけたところでやっと離してくれた。


虫「どしたの？w」


立ってるのが精一杯で、肩で息をする私に対し、余裕な顔でくすくすと笑う彼。くそ、


「…っばか、」

虫「…もっかい、」

「なんっ、、やぁ……んぅ、ふ…」

虫「Aさぁ、かわいすぎ、」

「それはちがうやん、////」

虫「違くないんだなぁ」


口を離したかと思えば口説き始めた虫、なんだこいつ(((


虫「…ってか、さっき鍵開いたやんね？早く出よ？」

「誰のせいだと、」

虫「さぁね、僕知らなーい」


そう笑って私の手を引く彼。なんでこんなに余裕なんだ


「…むかつく、」

虫「ふふっ」


余裕な顔で笑う彼の、私の手を引く手は熱く、後ろからでも分かるくらい、顔が耳まで真っ赤だった、


「…虫さんもかわいいやん」

虫「うっさいばか///」



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いやぁ、キャラ崩壊もいいとこですねﾊｧﾄ(((

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