29話 ページ30
ｶｶｼ「任務は班で行う！たしかに忍者にとって卓越した個人技能は必要だ。が、それ以上に重要視されるのは��チームワーク��」
そういい、
カカシさんは近くにある石の方へ向かう。
ｶｶｼ「これを見ろ。この石に刻んである無数の名前。
これは全て里で英雄と呼ばれている忍者たちだ」
ﾅﾙﾄ「それそれそれぃー。
オレもそこに名を刻むって今決めたーっ！
英雄！英雄！犬死なんかするもんかっ！ふが((」
……ナルト、お前ちょっと黙ってろ。
そう思い、ナルトの口を手で塞ぐ。
もごもごとしてて、くすぐったいけど。
ｶｶｼ「…が…ただの英雄じゃない…
任務中殉職した英雄達だ」
ﾅﾙﾄ「！！」
まぁ…だろうな。
その人が生きてる時に英雄と称えられる者は少ない。
功績が称えられ英雄扱いされるのは
その人が亡くなった後なのだ。
なくなってから、私たちはその人の価値に気付く。
ｶｶｼ「これは慰霊碑…
この中には俺の親友の名も刻まれている…」
その言葉に私たちは何も返せなかった。
カカシさんは振り返り、言う。
ｶｶｼ「…お前ら…！最後にもう一度チャンスをやる。ただし昼からはもっと過酷なスズ取り合戦だ！挑戦したいやつだけ弁当を食え。ただしナルトには食わせるな。ルールを破って一人昼飯を食おうとした罰だ」
………ナルト、お前。
だから縛り付けられてたんかい！！
なにしてんだよ！自業自得じゃん！
ｶｶｼ「もし食わせたりしたら、
そいつをその時点で試験失格にする。
ここではオレがルールだ。分かったな？」
それだけ言い、カカシさんは去っていく。
それと同時にナルトのお腹の音が響いた。
………ったく、しゃーねーな。
私は置いてある弁当を開けて、
おかずを橋でつまむとナルトの口に持っていく。
ﾅﾙﾄ「え？」
ｻｸﾗ「ちょ…ちょっと蛍！？さっき先生が」
『…私はまた見捨てたりなんかしたくないんでね』
ｻｽｹ「……ホラよ」
ｻｸﾗ「サスケ君まで！？」
ずいっとお弁当を差し出すサスケ。
なんだ、やっぱり今はデレ期なのか？
そう思っていると、
サクラもナルトにお弁当を差し出した。
ナルトがそれを見て嬉しそうに笑う。(かわいい)
ﾅﾙﾄ「へへ。ありがと…」
すると、突然目の前が煙で覆われた。
その中から現れたのはカカシさん。
ｶｶｼ「お前らあぁあぁ！？」
あ、やべぇ！？見られてた！？
これってもしかして失格！？
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作者名：かるーあ | 作成日時：2022年11月29日 13時
