理性との闘い ページ8
一緒に入るならお風呂に入りたい!
という希望だけは何とか通して
私たちはお湯が張るまで待機中。
とは言っても、さっきまでとあまり変わらず
祐一さんの膝の上にいる訳だけど。
「祐一さん、疲れちゃうでしょう?
…降ろしてください」
祐一「だめ」
それは、この攻防が続いていたからで。
徐々にホールドが強くなってるし。
「…ドレス、シワついちゃう」
祐一「…それはそうだけど、
お風呂入ってから着替えたいでしょ?」
「それはそうですけど…」
祐一「…あ、じゃあ…
もうすぐお湯も張れると思うし、
もう脱がして良い?」
「え」
祐一「後ろのリボンほどきたいなって」
私は慌ててうなじのリボンを押さえた。
「祐一さん、冗談に聞こえませんよ」
祐一「…冗談は言ってないよ?
早くAが欲しいだけで」
カー/////
私の顔は一気に真っ赤になったと思う。
いくら何でもストレート過ぎない?
祐一「本当なら、誕生日だし
年内最後になるかもしれないし、
1日Aを閉じ込めて一緒に寝るか、
1日デートをするかの選択肢だったんだ。
…
Aはこんな僕に幻滅した?」
「幻滅はしない…ですよ。
私だって少しでも一緒に居たいし、
…その、祐一さんとならこの先のことも…。
でも、その、は、恥ずかしいし…」
祐一「あー、もう本当限界だから煽んないで」
「煽ってなんか…」
祐一「こんなんで僕、
Aと離れられんのかな」
そう言ってまたギュー、と抱き締められる。
「そんなこと言って…、
金髪美女と浮気しちゃうんじゃないですか?
祐一さんは皆に好かれるタイプだから
今日以上にご令嬢に囲まれるでしょ?」
祐一「僕がどれだけAに惚れてるかなんて
全然伝わってないんだね。
Aこそ、イギリスの紳士にも
めちゃくちゃモテるだろうから心配だよ」
「…自分で言うのもなんだけど
私、愛想ないから大丈夫よ」
祐一「…、営業や接待を学ぶんだから
そうも言っていられないよ。
あー、ほんと、離したくない」
〜♪♪♪〜
「あ、お風呂沸きましたね」
祐一「よし!」
祐一さんは私を後ろに向かせると
シュッとドレスのリボンを解いた。
え!!!
ハラ、…ドレスが落ちて
「ちょっ!!」
ドレスを急いで持ち上げようとしたけど
祐一さんの方が動きが早くて
横抱きにされ、脱衣室へ
「なんの真似ですか!」
祐一「僕の理性がまだ保ててるうちに
お風呂済ませないと…」
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マリイ - 編集長との小説も書いて欲しいです (2019年10月11日 23時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - サバイバルウェディングの編集長好き個人的に(伊勢谷が好きなだけ←) (2019年10月3日 12時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - ベジタリアン系女子さん» ベジタリアン系女子様 コメントありがとうございます!嬉しいお言葉、励みになります♪苦行みたいになってますが、なんとか完結出来るように頑張ります! (2019年8月29日 6時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
ベジタリアン系女子 - 一気読みしちゃいました!展開が楽しみです!これからも頑張ってください!陰ながら応援してます (*^^*) (2019年8月26日 17時) (レス) id: 30d23c8fcb (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - コメントのお返事ありがとうございます!!!更新楽しみに待ってます♪! (2019年8月15日 12時) (レス) id: 846374649b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こちいこ | 作成日時:2019年8月7日 13時