このタラシ男！ ページ49
雄島「なんて言ったらいいかな。
涼宮さんが黒で綺麗系なら、
茅ヶ崎さんは白で可愛い系って感じ？」
『そうですか…』
雄島「でも僕は涼宮さんしか見てないからさ。
安心してよ」
『いや、別に心配してないです…
それによくそんな歯の浮くような…』
雄島「君たちが作ってるゲームでは
こんな台詞よく出てくるでしょ？」
『ゲームと現実を一緒にしないでくださいよ』
雄島「じゃあ、こういうのはどう？」
車が到着して
すぐにエスコートしてくれる雄島さん。
、ッもう、何やってもスマートすぎてむかつく！
しかもランチのお店は
モダンな雰囲気ですごいお洒落ときた。
お料理にありつき、満足していると。
雄島「はは、やっぱり、いい顔。ここにして正解だった」
『社長と違って高級料理食べ慣れてないので。
実際美味しいんですし』
雄島「素直でよろしい。
じゃあ、最後のひと口ちょうだい？あーん」
そう言って口を開けてくる。
『な！何こんなところで
恥ずかしいこと言い出すんですか！
それに、これは最後まで私のものです』
雄島「あれ？珍しくちょっと照れてる…？可愛い」
か、可愛いときた…！このタラシめ！
『カップルじゃないんですから、
周りに誤解招くような台詞言わないでください』
雄島「だーかーらー、
誤解されるのは僕は本望だって言ったでしょ。
それじゃ、ぼちぼち会場向かおうか」
.
.
コンサートはもうさいっこうだった。
吉俣さんの音楽は本当メロディーが良すぎる。
雄島さんのことを忘れてつい泣いちゃった。
目元をハンカチで拭っていたら
雄島さんが公演中だというのに
自分に寄りかかるようにスッと肩を回してきて。
回した手で私の頭をポンポンなんかしてくるし。
…ここ、映画館じゃないんですけど！
クラシックコンサートでこんなカップルいるかよー！
でも、思いきり拒否するわけにもいかなくて
私は雄島さんの肩を借りて公演を聴くハメに。
終わって吉俣さんの楽屋へ。
名刺を渡してご挨拶と感激の感想を述べたら、
吉俣「ありがとう。
君たちが作っているゲーム音楽も
いつか演奏会ができると良いね。
雄島社長、昨日はどうも。
今日も綺麗な女性を連れて、モテる方は違いますね」
『き、綺麗だなんて…』
雄島「でもまだ彼女からOKもらえないんですよ。
彼女は吉俣さんのコンサートだから来てくれただけで…。
だから吉俣さんにも感謝ですよ」
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こちいこ(プロフ) - みはるさん» みはる様、コメントありがとうございます！需要ないと思いながら書き始めたので嬉しいです。なるべく更新止めないように頑張ります！ (2021年8月7日 16時) (
レス) id: a9b3fdfb3a (このIDを非表示/違反報告)
みはる - 初めまして。このお話面白いです！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2021年7月25日 20時
