気恥ずかしい朝 ページ45
真吾「うわぁー、いい匂いですね！
これ、焼きおにぎりですか！？最高です」
そう言ってキッチンに入り、
オーブンを覗き込んでくる真吾くんに、
『真吾くん、髪濡れてる。
洗面所のドライヤー使って』
なんとなくだけど
今の彼はどことなく危うい気がするから
冷静にならなきゃ、冷静に。
朝ご飯の支度も整って
2人で食べ始めたけれど
なんだか気恥ずかしくなって。
真吾「…もしかして、
涼宮さん、怒ってます？」
『え、怒ってないけど』
真吾「こんなに美味しいもの食べてるのに
なんかあんまり嬉しそうじゃないので。
…あ、一緒に食べてる相手が僕だから、ですか」
『そんなことないよ…。
ちょっと冷静になったら
恥ずかしくなっただけ』
真吾「え？な、なんで…」
『職場の人に
プライベート見られたことが恥ずかしいの！
まさか、すっぴんの寝顔
見られるとは思わなかったし…』
真吾「…涼宮さんはお綺麗ですよ。
襲わなかった自分を褒めたいくらい」
『ちょっと、朝から何言うの！』
真吾「僕、やっぱりまだ
諦めなくてもいいですか？
涼宮さんのこと、好きでいたいんです。
都合の良い男でも良いです。
涼宮さんの辛い時一緒にいたいから」
真っ直ぐな目と言葉に
私もどうしたらいいかわからなくなる。
『私は、何度も言ってる通り
恋愛はしないの。
でも、どうしても
ひとりで立ち上がれない時は…
その時は頼ろうかな』
真吾「はいっ！
いつでもかけつけます！
…ごちそうさまでした。
美味しかったです。
涼宮さんの手料理食べたのって
社内で僕だけじゃないですか」
『お粗末さまでした。
たしかに。
この家に来た人自体いないもの』
真吾「それ、すごい嬉しいです。
意外ですね。
茅ヶ崎さんもないんですね」
『美沙のお家にお泊まりはあるけど、
泊まりにきたことはないね』
真吾「今、これだけでものすごく
涼宮さんのプライベートに入れた気がして
最高の気分です。
…何かお礼したいです」
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こちいこ(プロフ) - みはるさん» みはる様、コメントありがとうございます！需要ないと思いながら書き始めたので嬉しいです。なるべく更新止めないように頑張ります！ (2021年8月7日 16時) (
レス) id: a9b3fdfb3a (このIDを非表示/違反報告)
みはる - 初めまして。このお話面白いです！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2021年7月25日 20時
