忘れたい過去 ページ35
『…まぁ、ちょっとお酒飲むわ。
素面じゃ話せない。
…
…ふう。
…
高3の時さ、大学生の彼氏と付き合っててね。
…私の卒業を待って、ホテルに行ったの。
けど私…、できなくて。
…で、そのあと彼に浮気をされたけど、
これは私のせいだし、やり直すことにしたんだ。
私の家からお互いの大学が近いからってことで
彼はしょっちゅう泊まりに来てた。
でも、私が相手できない日は
すぐにどっか行っちゃうの。
そのくせ、束縛が酷くて
バイト先まで怒鳴り込みに来たこともあったんだよね。
…で、彼と別れるために、
バイト先の人に手を貸してもらって。
そのバイト先の彼はまぁ、
イケメンで人気があったから
私と彼が一緒にいるのを良く思わなかった人達から
めちゃくちゃ嫌がらせを受けて
私はボロボロになってた。
結局、彼と付き合い始めたんだけど、
周りに自分達がカップルになったって知られると
シフトを合わせてもらえなくなるからって言われて
私たちは内緒で付き合うことになった。
そして、後から知ったの。
そいつには遠距離恋愛してる彼女がいたこと。
私、浮気相手だったの。
彼の部屋にいた時に彼女が帰省してきて、
バッタリよ。
彼が「私が強引に押しかけてきて断りきれなかった」
なんて裏切るものだから
私はバイト先にもいられなくなったし、
男のことを信じられなくなった。
だから、私の身体も
ただの道具でしか見られてない気がして
何も信じられないのよ。
…て、え、ちいちゃん泣いてるの？』
千尋「辛いこと話してくれてありがと。
大学の時、全然そういうこと話してくれなかったから
全然知らなかった。
話してくれてありがと」
ちいちゃんが私を優しく抱きしめてくれる。
『…大学のときはさ、
ちいちゃんと学部も違ったし、
こんな惨めで汚い自分を知られたくなかったの。
…まぁ実際、人間不信になってたし。
だからさ、
こんな優しいちいちゃんに話したくないけど、
私、この間、見ちゃったんだ。
ちいちゃんの彼氏と、その後輩』
千尋「あ、それって、
ふたりが一緒のところってことだよね」
『…うん。
ちいちゃんにサプライズをしたくて
後輩に買い物を手伝ってもらってるって言ってた。
…でも、私は、浮気だと思う…』
千尋「…そっかー…」
『そっかって、え？なんでそ冷静なの？』
千尋「私ね、今日、仁くんに
結婚を考え直したいって言ってきたの」
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こちいこ(プロフ) - みはるさん» みはる様、コメントありがとうございます！需要ないと思いながら書き始めたので嬉しいです。なるべく更新止めないように頑張ります！ (2021年8月7日 16時) (
レス) id: a9b3fdfb3a (このIDを非表示/違反報告)
みはる - 初めまして。このお話面白いです！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2021年7月25日 20時
