空気読まない男 ページ31
振り向くと、
雄島「会社からつけてきたんだ…」
私たちの引いたような顔に、
雄島「…うそ」
この人ならやりかねないと思った私は、
『雄島さん、申し訳ないですけど、
一緒に呑む気ないです。
今日はプライベートなので』
雄島「君たちのプライベートなら
僕はもっと気になってるんだけどね」
『…プライベートに入って欲しくないです』
雄島「じゃあ、僕のプライベートで
伝えておきたいことがあるんだけど…」
『私たちは興味ありません』
雄島「茅ヶ崎さんは気になってるんじゃない？
パルゲームスの社長とのことなんだけど…」
美沙「は？別に気になってないですけど、
まぁ、随分親しい仲のようですからね、
佳介によろしくって言われましたし」
美沙のイラつき具合がすごいわ。
雄島「遙香は、高校時代のクラスメイトで
大学も同じで、その時付き合ってた」
美沙「いちいちそんなこと言わなくて
結構ですけど」
雄島「わかってる。
…だけど、これからもパルゲームスとは
うまく付き合っていきたいから
君たちには知っておいてほしかった」
美沙「A、ごめん。やっぱ帰る。
千尋のことはまた今度でいい？」
『え、なら私も帰るよ』
美沙「…ごめん、1人にして」
『…うん。わかった』
美沙は足早に帰ってしまった。
雄島「せっかくだから飲み直そう？」
『…せっかくだからって…
誰のせいで美沙が帰っちゃったか
わからないんですか』
雄島「茅ヶ崎さんのプライベートも
気になるけど、…でも2人になれた」
『このタイミングでそんなこと言われて
嬉しいと思います？』
私もお金をカウンターに置いて
バーテンダーにご馳走様でした、とだけ伝えて
お店を出た。
美沙にもフラれたし、
ちいちゃんに会うのはちょっと気まずいし、
あーーーもーーー。
橋の上で佇んでいると、
雄島さんが走ってきて。
…追いかけてこないで。
私は逃げるように走り出した。
…
グキ、
ヒールがマンホールにハマって
思いきり足を捻った。
立ち上がろうとしたけど
…痛ーーー！
雄島「…大丈夫？」
追いついた雄島さんが近づいてくる。
『大丈夫です！私に構わないでください』
雄島「そんなのできるわけないでしょ。
…ほら、手、とって」
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こちいこ(プロフ) - みはるさん» みはる様、コメントありがとうございます！需要ないと思いながら書き始めたので嬉しいです。なるべく更新止めないように頑張ります！ (2021年8月7日 16時) (
レス) id: a9b3fdfb3a (このIDを非表示/違反報告)
みはる - 初めまして。このお話面白いです！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2021年7月25日 20時
