壁からそっと ページ30
次の日、
美沙は謝罪に出かけたらしい。
トラブルが解決してもしなくても
愚痴を聞いてあげようと
美沙の帰りを待っていると、
どうやら雄島さんのお陰で
既に解決したらしい、という噂が。
自分の仕事を終えて
美沙に飲みの誘いに行くと、
真吾くんが美沙に
クオリティタイムズの
コンサートに誘っていて。
真吾くんなりに
美沙を励ましたいんだろう。
真吾くんには前に告白されたけど
あれから特に何もないし
今まで通りなんだよね。
別に良いんだけど、
なかなか引き下がらなかった割に
何もアクションないから
彼の本気度ってやっぱわからないな。
？「その顔は茅ヶ崎さんに嫉妬してる？」
！！！！わぁ！！
出て行くタイミングがなくて
壁に隠れて様子を見ていたら
後ろに雄島さんがいて。
『(脅かさないでくださいよ)』
雄島「(…で、ココ、皺寄ってるけど
実は柿谷くんのこと気になってるとか？)」
そう言って眉間をツン、と触られる。
『(やめてくださいよ。
それに変な想像しないでください！！)』
雄島「(じゃあ、何に怒ってるの？)」
『(別に怒ってなんかいませんけど。)」
雄島「(じゃあ、何で隠れてるの？)」
『(後輩なりに考えて上司の美沙を
労おうとしてたから
邪魔しないでおこうって思っただけです)』
雄島「(労い？)」
『(プライベートなお誘いのようなので
言いません)』
雄島「(そっか)」
『』
真吾くんがフロアを出て行ったから
『美沙、お疲れ。
ねぇ、この後時間ある？
相談したいこともあって飲まない？』
美沙「OK、うちで飲む？」
『ごめん、ちいちゃんのことだから』
美沙「わかった。いつものとこ行こう」
ところ変わってバー
『昨日は色々大変だったね、お疲れ様』
美沙「…うん」
『パルゲームスの社長は納得してくれたんだよね？
なんかあったの？』
美沙「…え？」
『もちろん話したくなければ別に良いけど
なんか悩んでるように見えるから…』
美沙「…うん…」
美沙はハイボールをグッと飲んで
意を決して話しそうとしてたところに、
私の隣に誰かがやってきて、
美沙が思いきりしかめ面をしている。
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こちいこ(プロフ) - みはるさん» みはる様、コメントありがとうございます！需要ないと思いながら書き始めたので嬉しいです。なるべく更新止めないように頑張ります！ (2021年8月7日 16時) (
レス) id: a9b3fdfb3a (このIDを非表示/違反報告)
みはる - 初めまして。このお話面白いです！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2021年7月25日 20時
