仕事人間 ページ12
一応コーヒーのお礼を言おうと
制作フロアに行ったら
美沙がひとりで仕事をしてて。
そういえば昨日、真吾くんが美沙も出勤する
って言ってたもんな。
『美〜沙っ！おはようっ！」
会社だけど私たち2人しかいないから
名前で呼んで良いよね。
美沙「あれ、そっか。今、明けか！
Aこそ夜通しお疲れ様」
『一応報告しとくけど社長も出勤してるよ』
美沙「そうなんだ。ま、関係ないけどね」
『今日さ、仕事１日やってく？
私、焼肉食べたいんだけどどう？』
美沙「あーいいね。肉！
けど、どのくらいかかるかわかんない」
『そっか。
区切りつくとこまで終わらないなら
また今度で良いよ。』
社長室に入ると、
真剣な顔で仕事に向かう雄島さん。
『コレ、ごちそうさまでした』
雄島「ああ、どういたしまして。
いやあ、茅ヶ崎さんもだけど
涼宮さんもかなりストイックなタイプだね？
仕事に全力っていうか妥協しないでしょ？」
え、今またディスられてんの？
『そりゃ良いゲーム作りたいですから、
当たり前じゃないですか？
茅ヶ崎さん達が全力で良いシナリオや
キャラクターを創り出してるんです。
そこをドラマチックに演出するのは
やっぱり音楽の役目だと思ってますし、
適当な仕事をしたら彼女たちにも失礼だし。
とにかく、ただ妥協なんてしたくないだけです。
何かおかしいですか？』
雄島「ごめんごめん。
責めてるとかじゃなくて、
僕はその情熱を尊敬してるんだよ」
『情熱って…。
もっと良いゲームを作りたいってだけです。
まぁ、私も茅ヶ崎さんも仕事人間すぎて
チームのメンバーには厳しいって
思われてますけどね』
雄島「うん。もっと君の話聞きたいな。
今日、仕事終わったらどっか行かない？」
『え？それは仕事の一環ですか？』
雄島「え？なんで？」
『社員のことを知りたいってことなら
面談でもなんでも受けますよ。
でもプライベートならお断りです』
雄島「…プライベートなんだけど、
なんでダメなの？」
『仕事に支障をきたすからです。
それしか言いたくありません。
それに、今日は茅ヶ崎さんと
出かける予定なんで』
雄島「じゃあ！
そこに僕も便乗させてよ」
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こちいこ(プロフ) - みはるさん» みはる様、コメントありがとうございます！需要ないと思いながら書き始めたので嬉しいです。なるべく更新止めないように頑張ります！ (2021年8月7日 16時) (
レス) id: a9b3fdfb3a (このIDを非表示/違反報告)
みはる - 初めまして。このお話面白いです！続き楽しみにしてます！更新頑張ってください。 (2021年8月7日 14時) (レス) id: 5d16bd346f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2021年7月25日 20時
