黒に染めろ【ハイキュー】

28羽 ページ28

『え？』


夕「…で、俺が烏野を選んだ理由だな、
制服が好みだったからだ！」



『はっ？え？』

何この女子みたいな回答。


夕『1.女子の制服がブレザーで可愛い、
2.男子の制服が黒の学ラン、黒だぞ、黒。
そして、最後は
3.女子のレベルが高い
以上が俺が烏野に来た理由だ！』



『ぷっくすくす、』

夕ってやっぱり単純なおバカさんだ。


夕「おい、A笑ってんじゃねーよ」


『だって、想像してない回答だったから。
でも、納得。
実際、あんな綺麗な清水先輩と
会えたんだもんね』



夕「だろ！
けど、初対面で告ったら
バッチリ振られたけどな！
今も完全スルーされてっし」



『初対面で告った…？
夕ってなかなかの勇者だね』



夕「だろ！見直したか！？」



『…ううん。
どっちかと言うと、ちょっと引いた』



夕「はー！？」



『夕がモテないって
言われる理由がわかった。
じゃ、私もう眠いから寝ていいかな」



夕「モテないって！
このタイミングで寝んのかよ。
ま、いーけど…おやすみ」


『おやすみ、夕』


私は電話を切って布団に入ったけど
なんだかザワザワして
しばらく寝付けなかった。


あんまり寝れなかったなぁ。

目を擦りながら起き出すと、
奈緒が私を手招きしてて。


奈緒「A、昨日の夜
誰と喋ってたの？」


『えっ！？』


奈緒「トイレに起きた時
布団にいなかったからちょっと探したんだ。
また練習メニュー考えて夜更かししてたら
声かけようと思って…」


『そうだったんだ。
ごめんね、心配かけて』



奈緒「ま、なんとなく
誰なのかは予測つくけど、
目の下クマ出来てるし、
寝不足で倒れないでね」


『クマ！？うわ。恥ずかしい！
ちょっと眠いけど、
今日で合宿最後だから大丈夫！』

私は気持ちを切り替え、
合宿全日程を無事に終えた。


家に帰ってお風呂に入ったら、
あまりの疲れにソファで寝ちゃってて
お婆ちゃんに起こされるまで
全然気づかなかった。


ただ、起こされた理由が
お味噌が切れちゃって
お味噌汁作れないからっていうおつかいで。

ついでに、
にんじん、トマト、牛乳、
ポカリパウダー、洗濯洗剤、湿布、
切れたお風呂の電球も買ってきてって。

全ての商品が1回で揃う店が
この辺にはないから
ハシゴしなくちゃいけない。

お婆ちゃん、たまに無茶振り。


ま、これも筋トレ…。
渋々重い腰を上げて出かける。

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