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1羽 ページ1

私の名前はAA。15歳

お父さんはプロバスケチームの監督、
お母さんはお父さんの現役時代のマネージャー、

そんな2人から生まれた私たち。

お兄ちゃんも私も
生まれた時からずっとバスケをやってきた。


中学はバスケが強い私立中に入学したけど、
私は最後の中総体の試合で
足の前十字靭帯と半月板をやっちゃって
私の中学バスケが終わった。


去年は全中ベスト8まで残ったのに、
今年うちが関東ブロック止まりだったのは、
私がいなかったからっていろんな人が言ってた。

そんな言葉、喜べるわけがないし、
どっちかと言うと、残酷な台詞。



私は中1の時からずっと、
天童寺高校のスポーツ推薦を狙って頑張ってきた。

でもそれはもう見込めないし、
勉強に関しては中の上レベルだから
一般入試じゃ受かる自信もない。

そもそも怪我した身体がどこまで回復して
天童寺で通用するのか怖くなっちゃってて。



メンバーはみんな進学校が違うから、
今度は高校でライバルだね、って言いながら
リハビリや私の勉強に付き合ってくれたし、

この辺では名の知れたの私立高から
まだ決まってないならって
スポーツ特待の声をかけてもらったけど、
なんだか魅力を感じなくて全部断った。




そのくせ、
進学校が決まったみんなに内心嫉妬してる。

まぁ、1番はお兄ちゃんに対してだけど。

お母さんがたまに
お兄ちゃんとの電話を嬉しそうに報告するの。

お兄ちゃんは来年高3だから泣いても笑っても最後。
この間、キャプテンの哀川くんが
突然転校したってニュース、
あなたも知ってるでしょ。
そのおかげでベスメンにあがれたみたいだけど、
実力で上がったわけじゃないし、
チームが不安定だから
自主練必死で頑張ってるって言ってたわ。
だから、
あなたもリハビリ負けないで頑張れって。




お兄ちゃんは怪我したことないし、
中総体でMVP獲って
高校No.1の天童寺からスポーツ推薦貰って、

私とは全然違う人生だ。

そういう報告を受けるたび
私はどんどん卑屈になって、
そんな自分に嫌気が差して

私は靭帯以上に
気持ちがブッツンって切れちゃったんだ。


…だから、もうこのまま
バスケから離れるって決めた。




またいつかバスケがやりたくなったら
どっかのチームに入るかして
とりあえず、このバスケ一家から
出ようって思ったんだ。

2羽→



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設定タグ:ハイキュー , HQ , 西谷夕   
作品ジャンル:恋愛
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こちいこ(プロフ) - 麗さん» 麗様、閲覧及びご指摘大変感謝いたします。及川さんのお名前変換ミスについてはごめんなさい。気づいたところは修正いたしました。また気が向いたら続きを読んでいただけたら光栄です。 (2020年9月26日 23時) (レス) id: a9b3fdfb3a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 所々名字が変換されてたりされてなかったりしてます。 及川さんの名前漢字が違います。 (2020年9月26日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こちいこ | 作成日時:2020年9月23日 22時

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