秘かな想い ページ48
私は、お互いがリラックス出来るよう
居酒屋の個室に柏木さんを呼び出した。
バーと違って食べ物メニューが豊富だし、
柏木さんを知れる機会になると思ったから。
お互い多少の緊張は見えるものの、
運ばれてくる料理のおかげで
話題が途絶えずに過ごせた。
まもなく1時間が経過する頃、
私は口を開いた。
「柏木さん…
私、どうしてもわからないので
単刀直入に聞きます。
私のことをどんな風に
思って下さっているのでしょうか？
…へんな言い回しですが…」
柏木「えーっと…何て言ったら…
もう正直に言いますね。
川村さんのことは、第一印象から
ずっと美しい人だと思っていましたよ。
テレビで拝見した時も
こういう人を高嶺の花って言うんだろうなって。
中身も芯が通っていて、
いつも凛としていますし。
でも、居酒屋さんで
店主と楽しげにお話しされているのを見た時
凄いギャップを感じて…
女性だからとかじゃなく、
川村さんの人間性に興味を持ったんですよね。
そうは言っても、
川村さんにはお見合いの話がありましたから
仕事の同志以上の関係にはならないよう
セーブはしていたつもりです。
そんな時、
黒木さんからお誘い頂くようになって
気持ちが次第にそちらに向いて行きました。
黒木さんはいつもうんうん、と
話しを聞いてくれていましたが、
僕に遠慮をして
何も言えずに溜め込んでいたようで…、
僕は頼りにならないただの坊ちゃんなので、
今となっては黒木さんが目を覚ましてくれて
良かったのかもしれませんが。
…そして、僕が婚約破棄の話しをした時、
川村さん、泣いてくださいましたよね。
今だから言いますが、
あの時、あまりにも綺麗で
目が奪われたとでもいうのか、
未だに目に焼きついているんです。
極め付けは、
僕を叱ってくれたことでした。
別に僕はそういう趣味ではありませんが、
川村さんの誠実さを感じて。
僕が間違った方へ行ったら、
ちゃんと正してくれるんじゃないかって。
でも、年下の女性に
そんなこと求めるなんて情けないですし、
川村さんへの気持ちが恋愛感情なのか、
と言われるとやっぱり自信がないんです」
「…そうだったのですね。
私は婚約者になることについては
前から言っているように
父が決めた方なら反対はしません。
でも、柏木さんが私で良いのかって
そこが引っかかって…」
柏木「…僕もまだわかりません。
だからこそ、デートをして
お互いを知っていくのはどうですか」
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こちいこ(プロフ) - あまぐりさん» あまぐり様 コメントありがとうございます！こんな小説でも楽しみにして下さる方がいて光栄です。なかなか読者様の希望の展開にはならないかもしれませんが、悩みながら完結まで持っていきたいと思います。頑張りますね！ (2018年11月13日 18時) (
レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» さかなちゃん様 コメント、そして嬉しいお言葉ありがとうございます。内容について、確かに祐一の心境の変化が起きるような描写、ないですね汗 自分で描いているのに、祐一がいつ夢主を好きになったのかわかりません…少し内容直しながらもう少しだけ頑張ってみます！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
あまぐり - この小説の続きを楽しみにしているので続けて欲しいです。最後2人がくっつくところまでぜひ見たいです! (2018年11月13日 15時) (レス) id: 7a66204288 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 続けて投稿すみません。祐一の心境がどのように変化したのかが知りたいです。主人公にどう惹かれていっているのかがわかれば、さらにキュンとします。頑張ってください！ (2018年11月13日 14時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - この小説が好きで、更新楽しみにしてたので更新してくれて嬉しいです！ この小説のことが好きなので、是非最後まで続けて下さい！ (2018年11月13日 14時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2018年9月10日 8時
