結婚相手募集され中 《サバイバルウェディング》

みんなでランチ ページ14

そのあとも順調に進んで、
打ち合わせが終わってから

「黒木さん！
そのお洋服、とても素敵ですね！
それ、どこのブランドでしたっけ？」

私は彼女に声をかけた。



黒木「あーありがとうございます！
えっと…ブランド名は…
すみません、普段と違うところで買ったので
覚えていなくて」



「そうなんですね！
すみません、特に意図はなくて。
ただお似合いだなって思っただけなんです」



黒木「そんなことないです。
ありがとうございます！
川村さんも今日もとても素敵です！」



私の場合は、転勤直前に
スタイリストが見立ててくれた服を
買い取っただけ、なんて言えないな。



「ありがとうございます。
黒木さん、この後、お帰りですよね？
良かったらランチ行きませんか？」


黒木「良いですね〜！ぜひ！
あ、柏木さんも良かったら…」


柏木「じゃあ、ご一緒させて下さい」

あ、柏木さんにお釣り返すんだった。




すると、
タッタッタッ


栗原「柏木さーん！Aちゃーん！」


…おいおい、そこ黒木さんも呼ぼうよ。



栗原「お疲れ様です〜ぅ。
良かったら、ランチ行きませんか？」


この子の行動力にはほんと尊敬だわ。



ふと、後ろを見ると、
じとーって美里ちゃんを見る黒木さん。

ライバル来ちゃったって顔ね





「美里ちゃん、お疲れ様。
そっちは終わったの？」


美里「うん！すーぐ終わった！」


「じゃあ、みんなで行こっか！」









私はこの2人にバレないよう
どうやってお金を返すか悩んでいた。





お店は定食屋さんになった。

柏木さんの隣はしっかり美里ちゃんが、
柏木さんの前は黒木さんが座った。

もちろん、私は黒木さんのお隣に。



年齢の話になって、
柏木さんが27歳だということがわかった。



しっかりした営業マンだけど、
勝手に同い年くらいかと思ってたわ



美里ちゃんが黒木さんに年齢を聞いていて
しどろもどろの黒木さん。

柏木「僕と同じくらいですか？」


柏木さん、天然？




こんな感じなら
年齢を尋ねるのはよろしくないかと
思うんだけどね







私は完全に傍観者となって
焼き魚定食に手をつけていた。





パク、あ、美味しい





モグモグ…







柏木「川村さん、魚の食べ方綺麗ですね」


他メンツ「！！！！」




栗原「あ！ほっ本当だー！
さすがAちゃんっ」


黒木「うん、とっても綺麗ですね」


おいおい…柏木さん
この空気、どうしてくれるの

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