まあ、悪くない ページ12
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「宣究社って品川でしたっけ？」
柏木「あ、そうです。
でも、たまに
ああいったお店を発見するのが楽しくて、
仕事が早く終わった日は
適当な駅で降りて
ぷらぷらしちゃうんですよね」
「わかります！
私、ごみごみしてるところには住みたくなくて
わざわざ会社からも家からも
離れたところに住んでるんですけど、
小さい居酒屋さん探しに
ちょっと探検したりします」
柏木「え？川村さん、
一人暮らしされてるんですか？」
「えぇ、そうですが。
親と住んでるように見えました？」
柏木「あ、…豪邸に住んでるのかと」
「それはないです！
自分のお給料で住めるところに
住んでますよ。自立したいので」
柏木「…そうですよね。
その気持ち、わかります。
…あ、僕、この辺なので、降りますね。
川村さん、くれぐれも
気をつけて帰ってください！
また次の打ち合わせで。
今日は楽しかったです」
そう言って私に5,000円を握らせて
降りていった。
「あ、ちょっと多すぎます！！」
窓を開けて叫ぼうとしたけど、
柏木さんがタクシーに行くように
手で合図していて…
仕方ない、
次会う時にお釣り渡そう。
多分私の分も出してくれたんだろうけど。
…
家に着く頃、母から電話が来た。
「はい、…どうしたの、こんな時間に」
母「あのね、A。
今度の日曜日なんだけど、空いてるわよね？」
相変わらず、
私に予定がないみたいな言い方…
「うん、空いてるけど何？」
母「急なんだけど、
Aのお見合いが決まったの。
15時からパレストホテルで。
13時にスタイリスト呼んであるから
間に合うように家に来て？
みんなで行くから」
「…わかった。
ちなみに、相手は何してる人？」
母「あ、そうよね。お医者様よ？」
「…そう。わかった」
母って肝心なことは言わないのよね。
年齢とかどこの医者なのかとかさ。
…ま、良いけど
そうして、
やってきたお見合い当日。
私よりも母の方がソワソワしていて
見ていてなんか笑えた。
相手の人は想像よりも良かった。
だって、
梶田 誠 (37歳)で大学病院の外科医
メタボでもないし顔も脂ぎってもない
というよりまあ、悪くない顔
大学病院の外科医ってことは
あんまり家にいないだろうし、
うちの川村製薬が研究開発した
手術機器を病院で使っているらしい。
繋がりなんてそんなものだろう、
…医者って時点で想像ついたわ
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こちいこ(プロフ) - あまぐりさん» あまぐり様 コメントありがとうございます！こんな小説でも楽しみにして下さる方がいて光栄です。なかなか読者様の希望の展開にはならないかもしれませんが、悩みながら完結まで持っていきたいと思います。頑張りますね！ (2018年11月13日 18時) (
レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» さかなちゃん様 コメント、そして嬉しいお言葉ありがとうございます。内容について、確かに祐一の心境の変化が起きるような描写、ないですね汗 自分で描いているのに、祐一がいつ夢主を好きになったのかわかりません…少し内容直しながらもう少しだけ頑張ってみます！ (2018年11月13日 18時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
あまぐり - この小説の続きを楽しみにしているので続けて欲しいです。最後2人がくっつくところまでぜひ見たいです! (2018年11月13日 15時) (レス) id: 7a66204288 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 続けて投稿すみません。祐一の心境がどのように変化したのかが知りたいです。主人公にどう惹かれていっているのかがわかれば、さらにキュンとします。頑張ってください！ (2018年11月13日 14時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - この小説が好きで、更新楽しみにしてたので更新してくれて嬉しいです！ この小説のことが好きなので、是非最後まで続けて下さい！ (2018年11月13日 14時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2018年9月10日 8時
