結婚相手募集され中2《サバイバルウェディング》

糖分高すぎ ページ4

次の日、出勤した途端、
ガバッ！と何かが抱き着いてきた。


は、え？



美里「Aちゃん、待ってたぁー！
お昼になったらさ、ランチ一緒に行こう！！
報告したい事あるの！！」


彼女のテンションの高さから
これは上手くいったということが想像出来た。





長くかかった会議が終わるや否や、
私と美里ちゃんはそそくさと会社を後にした。


美里ちゃんに急いで！と言われながら
連れてこられた場所は、
パンケーキの有名なお店。



「実はさっき、
会議の途中でお手洗いに立った時、
お店に予約しといたんだ〜」なんて
可愛い顔で言うものだから
美里ちゃんには本当に脱帽だ。



美里ちゃんは見るからに甘そうな
生クリームたっぷりの
生チョコミルフィーユパンケーキとやらを注文。


私は、それを見ているだけでも
胃もたれしそうだから
ハワイアンパンケーキというものを頼んでみた。



「美里ちゃん、報告って？」




美里「えっと、何から話せば良いかなぁ。
まず、2ヶ月前から薬剤部に
アルバイトの男の子入ったの知ってるよね？」



「え？そうなの？」



美里「Aちゃん、
本当にそういうの疎いよね。
SB医療大の３年生の清塚貴也くんだよ。
女子が爽やか〜とか可愛い〜とか
結構騒いでたんだけど。

…で、ま、その彼と
付き合うことになったの〜！」




「ん''？
え、待って、狩谷さんじゃなくて？」




美里「それを今から話すんだよーぉ。
私ね、狩谷さんに聞いたの。
そしたら、私のことどうこう、よりも
元々彼女は作る気がないんだって。
…予想してたけど酷いよね。

…で、落ち込んでた時に
貴也くんと会って、
若さ故っていうのかな？
ちょっと強引なところに
惹かれちゃった！きゃはっ！

医療大生だし、将来有望でしょ？」





衝撃過ぎて、脳が追いついていかないわ



美里「…で？Aちゃんはどうなったの？」




「よく、わかんない。
急に歯の浮くようなことばかり言い出すから、
受け取るこちらは上手く咀嚼出来ない」





美里「…Aちゃんはその人から
歯の浮くような台詞言われて
気持ち悪いとか、引いたりしたの？」




「そこまではないよ。
どう反応して良いかわかんないし、
なんて返せばいいかわかんないし、
こっちが恥ずかしくて穴に隠れたい」




美里「それって、もう恋じゃないの？
Aちゃん、そういうこと言うその人と
もう会いたくないって思ってる？」




「それはない、かな。
でも、自分の気持ちがわからないや」

恋愛力→←掴めない

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