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弁解 ページ22

涙を見てギョっとしたのか、
祐一さんはようやく離れてくれた。


祐一「…すみません…僕。
大事にしたいって思ったばかりなのに、
コントロール出来なくて…」




「…私、最近変なんですよね。
人前とか関係なく泣かない人間だったのに、
祐一さんのことになると…
冷えてきたので、中入りましょう」




祐一「…!いいんですか、僕も入って」




「…これ以上は何もしないって
お約束して頂けるなら」




祐一「…分かりました。
今ので、ちょっと覚めましたから」



秋の夜長は流石に冷える。
祐一さんの身体が冷えていて
確かにずっとここに居たのがわかったから
申し訳なくなった。


部屋に入って、
お部屋の暖房を入れてコーヒーを入れた。


祐一さんにソファに促し、
私もテーブルを挟んだ向かいに座った。


祐一「今日、僕が一緒に居た子は
昔、実家の隣に住んでた女の子なんです。
インドに行く前まで
僕はよく彼女と遊んでいて。
妹みたいな存在だったので、
たまに連絡が来るとほっとけなくて」





「…今日、彼女を見た時、
デート中の女子にしか見えませんでした。
荒木くんが言う通り、
彼女は祐一さんのこと好きなんだと思います」





祐一「僕はちゃんとAさんと
結婚するつもりだって
彼女に伝えていますから
それはないと思います。
それより、さっきの彼は…」





「焼き肉屋さんで服が濡れてしまったので
ホテルにお迎えに来てもらったんです。
優璃の大学の友達らしくて
うちでバイトをしているみたいで。
…で、コンクールに
私の顔を描いて出したいって言われて…
最初は断ったのですが、」





祐一「本人も言ってましたが、
彼もAさんのこと本気みたいですね。
…Aさんは彼のことどう思ってるんですか?」





「どうって…
今日初めて会いましたし、
正直若さゆえに強引で振り回されるなって。
もちろん、恋愛感情なんて一切ないですが」




祐一「…でも、キス、したんですよね…?」





「私の意思じゃないですよ!
唐突だったので防げなかっただけです」





祐一「…なんて、僕もAさんに
許可をとっている訳じゃないから
責められないんですけどね。
…彼にキスされてどう、思いました?」




「困るに決まってます!」




祐一「じゃあ、僕は…?」




「…祐一さんには…」


カーッと顔が紅くなってきて
言葉に詰まってしまった。



祐一「…そんな反応されると
自惚れちゃいますね…へへ」



え、もう笑ってる…

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こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» いつも応援ありがとうございます!描こうと思ってたストーリーを変えて、思いつきで描いたらちょっと失敗気味ですが、波乱の幕開けとしたいので、もうちょっとハラハラして下さい(笑) (2018年12月16日 21時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます!2人がくっついて嬉しいんですけどお父さん体調不良でどうなるんだろう・・・?とハラハラみてます。さらに年下くんともどうなるんだろう?続き、楽しみにしてます! (2018年12月16日 19時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» いつもコメントありがとうございます!実は前からこんな展開を描いていて、でもなかなかその内容を出すタイミングが掴めずに非公開にしていたんです。今回、無理矢理公開したので一気に更新となりましたが。新キャラ登場で、話に動きが出るといいなと思っています。 (2018年12月9日 1時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 大量更新ありがとうございます!ライバル出現にビックリです!でも振り回される主人公、可愛いですね。優しいだけじゃなくていろんな顔の祐一が見られそうな展開で楽しみです! (2018年12月8日 20時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» 早速読んでいただけたんですね。ありがとうございます。完全に迷走しています。もうちょっといちゃいちゃさせたいです。頑張ります(笑) (2018年12月6日 18時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こちいこ | 作成日時:2018年11月17日 8時

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