強引という名の救い ページ18
「そんなの要らないから。
ね、私は！家に帰って寝たいの！
もう、何も考えたくないの」
荒木「なら尚更、気分転換必要でしょ！
化粧なら俺やりますし！」
「…話にならないわ」
荒木「Aさん、こっちの助手席来て下さい」
「嫌、」
荒木「座ってるだけで良いです。
ここの駐車場で化粧してあげます。
化粧道具もあるんで」
なんだか呆れてモノ言えないとは
このことだと思う。
返事を返すのも質問するのも
億劫になってきた。
私は盛大なため息をついて
助手席に回ると、
子犬が尻尾を振るような喜び方をする荒木くん。
このての子のことを
母性本能をくすぐるタイプというのだろう。
荒木「こっち向いてください…ってうわ、
肌も綺麗過ぎ」
15分ほどたった頃、
じっと見つめてくる荒木くん。
「終わったの？」
荒木「Aさん、口紅とかグロスある？」
「…はい」
トントンと指で付けていく荒木くん。
なんだか変な気分だ。
荒木「…ヤベー、食べたい」
「…は？」
荒木「唇がおいしそう…
キスしたいとか言ったら殺されますよね」
「…殺されたくなければ発言しないのが賢明ね」
荒木「…Aさん、今日泣きました？」
「え、なんで…」
荒木「ちょっとだけ目が腫れぼったく感じたから」
「な、泣いてないわよ」
荒木「ふーん。ま、いーや。我ながら上出来。
鏡見てみて？」
渡された鏡を見ると、
いつものスタイリストや
自分がする化粧とも違うけど
確かに綺麗に見える、かも。
「へー…言うだけ腕は良いかもね」
荒木「さ！降りて降りて！
気分転換に行きましょう！」
「ここで何するの？」
荒木「色々です！」
どうやらここは屋内型の
アミューズメントパークだったらしい。
「遊園地って、私、小学生以来…」
荒木「え、マジすか！勿体ない。
けど、それなら連れて来てよかった」
最初は渋々だった私も、
子どもの頃以来の遊園地に
内心はしゃいでいたかも。
色々併設されているところだったから
ゴーカートに乗ったり、
ボルタリングを体験したり、
確かに気分転換にはなったと思う。
3時間くらい経った頃、
荒木「そろそろ帰ります？」
「うん。実家じゃなくて、
自宅に送ってくれる？」
荒木「…わかりました」
なんだか、寂しそうな顔の荒木くん。
「…ありがとう。気分転換になったよ」
荒木「うわお！これぞアメとムチ！」
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こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» いつも応援ありがとうございます！描こうと思ってたストーリーを変えて、思いつきで描いたらちょっと失敗気味ですが、波乱の幕開けとしたいので、もうちょっとハラハラして下さい(笑) (2018年12月16日 21時) (
レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます！2人がくっついて嬉しいんですけどお父さん体調不良でどうなるんだろう･･･？とハラハラみてます。さらに年下くんともどうなるんだろう？続き、楽しみにしてます！ (2018年12月16日 19時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» いつもコメントありがとうございます！実は前からこんな展開を描いていて、でもなかなかその内容を出すタイミングが掴めずに非公開にしていたんです。今回、無理矢理公開したので一気に更新となりましたが。新キャラ登場で、話に動きが出るといいなと思っています。 (2018年12月9日 1時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 大量更新ありがとうございます！ライバル出現にビックリです！でも振り回される主人公、可愛いですね。優しいだけじゃなくていろんな顔の祐一が見られそうな展開で楽しみです！ (2018年12月8日 20時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» 早速読んでいただけたんですね。ありがとうございます。完全に迷走しています。もうちょっといちゃいちゃさせたいです。頑張ります(笑) (2018年12月6日 18時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こちいこ | 作成日時：2018年11月17日 8時
