検索窓
今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:89,723 hit

脳内大パニック ページ10

「…祐一さん…、心臓が…」

そう呟くと、身体をゆっくり離された。



祐一「…Aさんが煽ったんですからね」

小さな声でそう呟いたかと思うと、
真剣な表情の祐一さんが徐々に近づいてきて。



…え?



…え?え?


目をつぶった祐一さんがドアップにって!!!


え、あ、キス…!!!

唇が触れてる…

、え、私、どうしたら、良い?





脳内は完全にパニックに陥っていた。




一瞬の出来事だと思うけど、
何故かスローモーションで動いて見えて。


ゆっくりと離れていった祐一さん。




私は咄嗟に唇を押さえ、

「…キス…私の…ファースト…キス…」


私は頭で考えていたことを呟いていたらしい。





祐一「え!…Aさん…、
ファーストキス…って…はじめて?」


祐一さんもテンパっているらしい。




「私、今声に出てました…?」




祐一「ええ」


見ると、みるみる祐一さんの顔も紅くなって。
私にまで伝染した。




「今までそういう関係になる人いなかったし、
本能的に逃げてたのに…」




祐一「それって…
僕は大丈夫だったってことで良いんですか」




「…もう脳内大パニックです」

私は顔を手で覆って
その場にしゃがみ込んだ。




祐一「…今、僕も脳内大パニックです」


そう聞こえたかと思うと、
祐一さんもしゃがんだのだろう。

祐一さんが自分の方へ私を引き寄せた…


が、

「キャッ!」


ヒールの私は滑って
祐一さんを押し倒してしまったらしい。



「ご!ごめんなさい…!すぐ退きます!」


私は急いで起き上がって立ち上がった。




祐一「すみません、暴走し過ぎました。
…Aさんの気持ちも考えず」




「なんてお応えしたら良いのか…
わかりませんが、
祐一さんを嫌いにはなっていないので
多分…嫌じゃなかった、んだと思います」



祐一「…また、貴女は僕を喜ばせる言葉を…。
そろそろ戻らないと心配されちゃいますよね。
…落ち着いたら、行きましょうか」



「そうですね。
そろそろ、優璃のスピーチが始まると思うので。
…よし!戻りましょう!」



私は祐一さんをなんとか意識しないように
腕に手を添えてホールに戻った。



目指すはお料理テーブル!

立食パーティーだから、
好きな物をお皿にとって隅に寄った。

食べ始めて数分、
優璃のスピーチが始まった。


優璃「本日は私のためにお集まり頂きまして
ありがとうございました。
私は今、大学4年で卒業製作に勤しんでいます。
2人の姉と違って…」

動き出す→←ストレート



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (82 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
498人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» いつも応援ありがとうございます!描こうと思ってたストーリーを変えて、思いつきで描いたらちょっと失敗気味ですが、波乱の幕開けとしたいので、もうちょっとハラハラして下さい(笑) (2018年12月16日 21時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 更新ありがとうございます!2人がくっついて嬉しいんですけどお父さん体調不良でどうなるんだろう・・・?とハラハラみてます。さらに年下くんともどうなるんだろう?続き、楽しみにしてます! (2018年12月16日 19時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» いつもコメントありがとうございます!実は前からこんな展開を描いていて、でもなかなかその内容を出すタイミングが掴めずに非公開にしていたんです。今回、無理矢理公開したので一気に更新となりましたが。新キャラ登場で、話に動きが出るといいなと思っています。 (2018年12月9日 1時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)
さかなちゃん(プロフ) - 大量更新ありがとうございます!ライバル出現にビックリです!でも振り回される主人公、可愛いですね。優しいだけじゃなくていろんな顔の祐一が見られそうな展開で楽しみです! (2018年12月8日 20時) (レス) id: 6abe047d30 (このIDを非表示/違反報告)
こちいこ(プロフ) - さかなちゃんさん» 早速読んでいただけたんですね。ありがとうございます。完全に迷走しています。もうちょっといちゃいちゃさせたいです。頑張ります(笑) (2018年12月6日 18時) (レス) id: 0b60cb1e95 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こちいこ | 作成日時:2018年11月17日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。