結婚相手募集され中2《サバイバルウェディング》

ミーハーな妹 ページ8

優璃「ああ！貴方がそうなんですね。
柏木社長はじめ、お世話になっております。
川村 優璃です。
今日は私の為にお越し頂き、
ありがとうございます」




父「あぁ、着いたのか！」


さっきまで別の方と話していたから
まっすぐ優璃に声かけたんだけど、
両親が後ろからやってきた。


柏木「川村社長、ご夫人、
本日は私までお招き頂きありがとうございます。
精一杯、Aさんのサポートが出来るよう
努めます」



母「あら、祐一さん。
そんな、社長とか夫人なんて呼ばないで？
そのうち家族になるんですから。
それに、こちらこそ、
急にお願いして悪かったわね。
不束者の娘ですが、よろしくお願いします」



「ちょっと！何結婚の承諾みたいな
やりとりしているのよ」




母「あら、違って？
今日は身内にお披露目なんでしょう？あなた」



父「まあ、そういう意図もある。
とりあえず今後のお前たち次第だな」



私と祐一さんはお互いに目を丸くした。


優璃「私…何にも聞いてないんだけど！
祐一さんってお姉ちゃんの婚約者なの？」



「優璃！こんな場で大きな声を出すのは
やめなさいよ、少しは淑女らしく」



祐一「まあまあ。
びっくりされるのは当然のことですし、ね？」



優璃「祐一さん、いい人〜。
お姉ちゃんって口うるさいのよね。
自分だって全然淑女じゃないのに。
祐一さん、お姉ちゃんの扱い大変だと思うけど、
飽きたら私のところへ来てね」




「本当失礼な妹ね。
ちゃんと愛想良くしてなかったら
私が祐一さんに愛想つかされても
優璃のところには来ないわよ？」




優璃「手放す気なんてないでしょ。
男嫌いのお姉ちゃんがドレスコード揃えて
コサージュまで一緒にしてるのに」





祐一「…あ、これは
僕がAさんと同じものをつけたくて
プレゼントしたので、
Aさんの意思じゃないんですよ？」




優璃「祐一さんて、お姉ちゃんのこと、
本気で好きなの？」



「何を言い出すの、祐一さんが困るでしょう。
祐一さん、ドリンク何を飲みますか？
ウェイターに頼んできますよ」


祐一「あ、僕も一緒に行きます。
そのために来たんですし。
Aさんを1人に出来ませんから」




優璃「…お姉ちゃん、本当分かってないよね。
自分がどの位注目浴びてるのかも、
男の人のことも。
お姉ちゃんのエスコートにきているのに、
ここで喋っていたら務まらないでしょ。
それに、今日は身内ばっかりなんだから
祐一さんだって居心地悪いじゃない」

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