第13話 ページ13
「さかたん、今日な流星群なんだって。夜が楽しみだね」
日が傾きだした5時前。珍しくつけたテレビ。ニュースをさかたんに伝えると、嬉しそうに目を細めた
「星の前に、夕日も、みよ？」
「もうちょっとでオレンジ色になるかな」
君との思い入れの深い夕日。今年になって、何回2人で見たのかな。これからもいっぱい見たいね
ぽけーっとさかたんの頭をサラサラと撫でながら君が見えるところに置いたカレンダーを見る。
18のところに赤色の花マルと君の書いた文字がデカデカと目に入ってくる
あと7日か。
いつも撫でるとすぐに寝てしまう君が、今日はニコニコと僕を見つめていた
「さかたんどうしたの？」
「んー？……ぼく、しあわせ…やなって」
不思議と僕がさかたんに撫でられているような気になった。心地よい空間
また目が熱いな
ほわほわ、ゆっくりオレンジに染まる世界
眩しそうに目を瞑る君はいつにもまして幸せそうで
「じゃあ、ベランダでよっか」
「ん……」
力の入らない君が落ちてしまわないように
毛布をふわりとめくり、膝の裏と肩を優しく抱き寄せる。
割れ物を扱うようにそっと持ち上げる。つい先日よりも軽く感じた。
あらかじめ開けたベランダの扉
「みて、さかたん」
ちょうどビルの間から見える大きな夕日。薄くかかった雲にオレンジ色が反射して世界がオレンジ一色に包まれる。
「今までで…一番やね」
「そうだね。でもね、さかたんと見る夕日は、全部綺麗だったよ」
ふふ、と軽く笑った君
2人を包むような優しい風が吹く。君は気持ちよさそうに目をゆっくりと閉じた
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春斗(プロフ) - 最後は…どういうことですか…鳥肌が…凄いんですが…泣きそうでした (2019年6月18日 7時) (
レス) id: 9b052c38b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テオ。 | 作成日時：2018年4月14日 18時
