君の半年を僕に【BL】 (ページ12)

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第12話ページ12

「もうすぐ僕の誕生日だよ、さかたん」

「そ…やね」

笑顔の似合う君は笑うのが苦手になった。顔の筋肉って凄いんだね

「あと…10日」

「そう！今年はなにしよっか」

絞り出すように言葉を発する君。酸素マスクしないのは不安で不安で仕方ない。
いつまで声が出せるのかもわからない。

最近の僕はマイナス思考で

ぺちぺちと自分の頬を叩きさかたんとの会話を続ける。
握っているてピクリとも動かない

「ケーキ食べ…て、お花を…みて……」

「いろんなことしようね！」

「うん」

半年前から、さかたん花を好くようになったと言っていた。僕のおかげで、いろんなものを知れたんだよーって
天使のような笑顔で__________________

「まふ、散歩……いこ」

「いいよ。いこっか」

とても久しぶりにさかたんを抱き上げた。子供体温で暑いくらいだった君の体温は、昔と比べ冷たくなったように思う。

自然と君と目が合う。こちらが微笑むと笑ったような気がして、少し恥ずかしくなってしまった。

ゆっくりの瞬きも、君の長い睫毛をよく見せてくれる。

公園に向かう途中、君はいつも同じ言葉を僕に投げかける

「まふ……だいすき、やよ」