4話目 ページ4
朝日とうるさいアラームに起こされ、私は机の上から顔を上げた。
身体全体が痛い。そして泣いたせいだろうか、頭も痛かった。
とりあえずアラームを止めにベットまで歩き停止ボタンを押すと、有り得ない程の通知が目に飛び込んできた。
白兎に、嫌な思いさせちゃったな..
これだけの通知を無視したんだ、嫌われていたらどうしよう。
そんな思いから、急いで着信の通知の1つをタップして白兎に折り返しをする。
流石に朝8時過ぎに掛けるのは迷惑だったかも。
今更後悔していると、なんと2コール目で｢はい｣と聞きなれた声が聞こえた。
『は、白兎。昨日はごめん、寝落ちしちゃってて』
｢全然大丈夫だよー、Aも疲れてたんだろうし｣
優しい白兎の回答に、じんわりと心が温まるのを感じる。
｢あ、そうだ。今度のデートどうする？｣
デート。白兎からその単語が出てきた事に、昨日の電話はそれかとようやく理解し、なんだか少し安堵した。
良かった、私、嫌われてはなさそう。
そこから白兎と話し合って、デートは今週の日曜日になった。
今日が火曜日だから、あと1、2、3..5日か。
白兎も今日は予定があるらしく、
じゃあまたね〜、とか言い合って電話を切る。
日曜日、楽しみだな。
なんとなくベットに倒れ込むと、段々眠くなってきてしまった。
今日はもう、大学も休んでしまおう。
半分寝ぼけながら大学に電話をかけ、私は大人しく眠りについた。
＿＿＿
気がつけば、薄暗いどこかに立っていた。
どこだ、ここ。
そんな思いで辺りを見渡すと、私に背を向けて立っている白兎を発見。
『あ、白兎！』
ここ、知ってる？
私がそう聞こうと白兎に手を伸ばした時。
｢触んないで｣
冷たい目。顔だけこちらを振り向いた白兎は、私を睨みつけながら手を振り払った。
力はそこまで強くなかった筈なのに、床に尻もちをつく。
ショックで力が入らなくて、立ち上がることすら出来なかった。
白兎はそんな私を一瞥すると、無言でどこかに歩いていく。
次に現れたのは何回かコラボしたありすちゃんやにゅるいさん達。彼らも同じように私を睨んで去っていった。ただ1つ違った事は、去り際に私の悪口を話していたという事。
それを何回か繰り返し、最後に出てきたのは私にそっくりな小学生くらいの女の子。
その子は私の髪を掴んで上を向かせると、いかにも楽しそうに言った。
｢皆、お前のことなんて大嫌いだよ、*&@＃＊｣
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作者名：みそ漬けキュウリで殴る | 作成日時：2020年7月30日 21時
