ごめんね、愛してる【第五実況者】 (ページ2)

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2話目ページ2

でも、いざやってると配信って楽しいんだよなぁ
今ハンターに追われているらしいあうさんの叫びを適当に聞き流しながら思う。
あくまで始める前が億劫なだけで、配信自体は大好きなのだ。しかもあうさんとの配信だし。
しかもあうさんとの配信だし。(2回目)

2人でわーわー騒ぎながら夜ランを楽しみ、そのまま配信も終わらせて毎日恒例のエゴサタイム。
本当ならこういう事はあんまりせずにいた方が気楽に配信出来るとは知ってるけど、やっぱり気になっちゃうんだよね。
Twitterを開き、自分の名前で検索した私は
昨日とあまり変わらない画面にふっと息を着いた。

良かった、何も変わってな..
何回かスクロールしても暖かいツイートに溢れた画面に安堵して、Twitterを閉じようとした瞬間。

ーぴーちぬことあうさんって付き合ってんのかな？
最近匂わせ多くない？

まさか気づかれているとは思ってなくて、心臓がドキンと音を立てる。
もう辞めなきゃ、傷付く。
分かってる筈なのに、ついそのツイートのリプ欄を覗いてしまった。

ーそれな！
ぴーちぬこの方なんか性格悪そうだし、嘘であって欲しい..(T_T)

ー同感です。
今日の夜ランだって一緒にやってましたし..
配信者はファンを楽しませるのが仕事なのに
そういうのはやめて欲しいですよね

ーわかる..
しかもぴーちぬこちゃんのあうさんについてのツイ、なんか話盛ってそうだよね

あぁ、やっぱり。

頭から、感情が抜け落ちて行った気がした。
なんだか嫌になって、Twitterを閉じてスマホをベットに投げる。

..なんで。なんで、なんで。
好きな人と付き合ってるだけなのに、なんでこんなに言われなきゃいけないんだろう。
事実だよ。貴̀方̀達̀が̀大̀好̀き̀な̀も̀も̀あ̀う̀と私が付き合ってるのも。
私が前にツイートした事も。
うそなんか、ひとつもない。
なのに、なんでまだ疑うの。

涙が溢れてきて、自分の服の上に落ちる。
その日は珍しく声を上げて泣いて、
そのまま寝落ちしたから気づかなかったんだ。
白兎の何件もの着信にも。
うるさいくらいに何度も鳴り響いていた、インターフォンの音にも。