検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:912 hit

人生万事塞翁が虎 1-2 ページ3

敦は故あって______



餓死寸前だ。



_____人生万事塞翁が虎_____



電車が橋を渡り、高層ビルの聳える川向こうの街へ遠ざかっていく。



その音を、敦は朦朧として聞いていた。



敦「施設を追い出され、食べるものも、寝るところもなく、勿論金もなく……



こんなところまで来てしまった」



そんな独り言を漏らしたところで、誰も聞いてはいない。



河川敷に居るのは、敦ただ一人だ。



電車の音も聞こえなくなると、あたりは夕焼けの色と静けさに包まれる。



そんな中、敦は歯を食いしばりながら、拳を地面に叩き付けた。



敦「しかし……っ!」



最後の気力を振り絞るようにしながら、上半身を起こす。



敦「もはや生きたければ、人から盗るしかない!」



敦は決意を込めるように声に出しながら、宙を睨みつけた。



そのときだ______。



「出て行け!」



不意に脳裏をよぎった声にはっとして、顔が強ばる。



「お前など、此処にいらぬ!」



何処へでも行ってしまえとばかりに、



大人達は敦を見下ろして怒鳴っていた。

人生万事塞翁が虎 1-3→←人生万事塞翁が虎 1-1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

お兎さん(プロフ) - なんか判ります!(?)私も見たさで外に出る事が有ります!星は光ってて奇麗なので目を奪われるんですよね(●’ω’●) (2019年4月16日 20時) (レス) id: 340ca912c1 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - そうそう後星空見ると気持ちがいいんですよね流星郡の時は流れ星見たさで外に出るんですよ(*´ω`*) (2019年4月16日 20時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
お兎さん(プロフ) - 僕も星とか好きです!!なんか癒されます(^ω^) (2019年4月16日 20時) (レス) id: 340ca912c1 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 面白かったので私も星座とか星好きなので(*´ω`*) (2019年4月16日 20時) (レス) id: 5016550d2e (このIDを非表示/違反報告)
お兎さん(プロフ) - りんさん» こんなのでも楽しみにして下さるのですか…?!(?)ありがとう御座います!でもあまり期待しないで下さいね!! (2019年4月16日 20時) (レス) id: 340ca912c1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:お兎さん x他1人 | 作成日時:2019年4月14日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。