ただ、隣で【ブルーロック】

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入部初日ということもあって比較的軽めの基礎トレのみで終わった

俺としてはもの足りない





｢監督｣


｢國神、どうした？｣


｢少し残って自主練していってもいいですか？｣




我ながら勇気ある一言だと思う



｢構わんがここの鍵がな…｣


今いるのはサッカー部専用のグラウンドで、ボールが外に飛んでいかないためにフェンスで囲まれて施錠もできるタイプ

当然、最後に出る人が鍵を閉めなければならないが俺は鍵を持っていない



となるとこのまま帰るべきか、と悩んでいると小さい影が横に並んだ



｢私も残るので閉めますよ｣



｢堂前、｣



｢2年生の先輩からここの鍵を預かりましたし、物品のある場所をもう一度確認しておきたいので｣



｢そういうことならいいだろう、あんまり遅くなるなよ｣



｢｢ありがとうございます！｣｣





思わぬ加勢により居残り自主練ができることになった



｢ありがとな、堂前｣



｢全然大丈夫だよ、物品のある場所をもう一回確認しときたかったのは本当だし｣



練習中の真剣な表情とは打って変わってにこやかで話しやすい
そんな堂前は｢それにね、｣と話し続ける




｢國神くんのシュート見てみたかったの｣



｢俺の？｣



｢うん、先輩たちにも負けないくらいの身体だからすごく強いシュート打つんだろうなって、

だからちょっと楽しみだったの｣



｢お、おう｣




堂前はすぐにでも見せてほしいと言わんばかりにうずうずしてる


俺からすればそれはちょっとどころじゃないように見える




エサを前にした犬…いや、小さいから子犬てきな

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