ただ、隣で【ブルーロック】

#48 ページ50

・





そこら辺にあった座れそうな場所に腰をかけ、俺は話し始めた



Aと一緒にいる時に楽しいとか嬉しいとかを感じること、触れたくなる時があること、好きな人がいると言われた時に悲しくなったこと、そしてこの気持ちがなんなのか知りたいということ


全部を包み隠さずに話した



｢…つうのがあって｣



｢え、お前マジで言ってんの？｣


｢鈍すぎだろ｣





そう言った2人の顔は何かに絶望したようなものだった

はぁ、とため息をつきながら頭を抱える佐藤に俺に任せろと言わんばかりの表情で肩に手を置く山本
何かわかったのか？





｢國神、お前はどーマネ以外の女子を可愛いって思ったり触れたくなったりするか？｣



｢……ないな。全部Aだけだ｣



｢じゃあ次、どーマネが他の誰かと楽しそうに笑ってた時、悲しい以外になんて思う？｣



｢…俺は、｣














Aが楽しいなら、嬉しいと思うなら、それでいい











けど、



















｢Aの隣にいるのは、俺がいい…って思う｣










｢答え出たじゃん｣



｢え｣










｢お前がどーマネのことを"好き"ってことだよ｣







俺が、Aを、…？







可愛いって思うのも、





触れたいって思うのも、





隣にいて欲しいって思うのも、















｢これが、好きってことなのか｣

この小説の続きへ→←#47

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す