ただ、隣で【ブルーロック】

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｢前に言ったサッカーは見る方が好きって話、少しだけ嘘なの

本当は選手としてじゃこの先戦えないと思ったの｣



｢だからマネージャーか？｣



｢そう、私の夢もあったんだけどね｣



｢夢？｣



｢私の夢はお兄ちゃんと一緒に日本代表になること

お兄ちゃんは選手として、私はアナリストとして日本代表になって世界と戦う｣



堂前は真っ直ぐと前を見て俺に夢を語る
その姿は部活の時に見せる表情と同じで正しく真剣そのもの



｢だからお兄ちゃん、日本代表に選ばれなかった時は見てられないくらいで…

大学に入ったのもユニバーシアードサッカー日本代表になるためだったから｣



｢そうだったのか…｣


洸羽さんがそこまでサッカーに懸けてたのは知らなかった
俺の見えてた部分は表面だけだったんだなと思うと少し自分が嫌になる





｢私が正堂に来たのは監督がお互いに夢を叶えようって言ってくれたからなの

それはもう即決だったなぁ｣



｢……すげぇな、堂前も洸羽さんもかっこいいよ｣





｢國神くんも同じだよ｣



そう言って堂前は隣から正面へと回りこんで俺の目の前に立つ



｢國神くんも夢の為にトレーニングしたり自主練したりしてるでしょ？
私とお兄ちゃんと一緒だよ


だから私たちをかっこいいって言うなら國神くんも同じ！｣



コテンと首を傾げて｢ね？｣と笑顔で聞いてくる





その時にようやく避けていた堂前を、彼女を見ることができた



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*ユニバーシアードサッカー日本代表
→大学生のスポーツ大会であるユニバーシアードのサッカー競技に派遣される日本代表を指す。(Wikipediaより)

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