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第9話 ページ10




「あ゛ぁー、クッソ気持ちワリィ」


吐気を何とか抑えながら、フラフラと高専内を歩く。
昨日あの目隠しクソ野郎の口車にまんまと乗せられた私は、悠仁達とともに東京へとやってきた。



…といっても、ココ、【東京都立呪術高等専門学校】は東京の郊外にあり見た目的には仙台とそう変わらない。

表向きは自然に囲まれた私立の宗教学校という設定らしい。

あの呪いの溜まり場のような都内より、このような山の方が好きだからそこだけは高評価だ。




「それにしても、あの糞老害共が…」



こんなにも体調が悪いのには理由(ワケ)がある。遡ること15分前のことだ。



________



呪術高専内にある筒のような建物。

その中の墓が立ち並ぶ気色悪い道を通り抜け、入り口を括れば、障子だらけの不気味な部屋へとたどり着く。


ここに来るのは初めてではない。

しかし好んで来ようとしたことは一度たりとも無い。




何せここは…




『やっときたか、バケモノめ』



自身の事しか考えられない老人(バカ)の集まる場所だから


こいつ等からバケモノと呼ばれるのは正直如何でも良かった。好きに呼べばいいし、厭悪(えんお)を抱かれてるならそれで構わない。


私も同じ感情をお前達に持っているから


しかし今日はその感情は仕舞いこむ。
これから起こる話し合いに支障をきたすから。



『…此度は特級呪術師、五条悟の提言を呑んでいただき誠にありがとうございます。それに伴い、一級呪術師、右京Aは呪術師として復業させて頂きたく、此方に__』

『よい。そのような戯言、聞くのも面倒だ』

『そうじゃ。我々はアレの処分を認めた訳ではない。今すぐにでも 死 刑とすべきなのに…』



つまり、悠仁のことを一刻も早く消し去りたいが、五条悟という存在が怖くて手出し出来ない、という訳か。


本当に救いようもない奴らばかりだ。今回はあの人の存在に感謝しないといけない。

ここにいる奴ら全員が敵わないと認めるほど、あの人は異例なんだ。まぁ、中身はただのクズだけど…



『(ならば、何故こいつ等は私をここに呼び出した…?)』



いつの時代も呪術師の人数は足りていない。


だから元々呪術師だった者が、もう一度この世界に戻ってくることは願ったり叶ったりである。

このような形式的な挨拶など必要もなく、次の日から任務をどうぞ的なレベルだ。



ブラック企業も顔負けの黒さである。

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テヌ。(プロフ) - 若葉さん» 若葉さま。コメントありがとうございます。そのように言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年5月22日 0時) (レス) id: b4b50e7b68 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - この作品面白くて好きです!!頑張ってください! (2020年5月21日 8時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
テヌ。(プロフ) - 茉優さん» 茉優さま。コメントありがとうございます。また心配してくださりありがとうございます。そう言っていただけて本当に嬉しいです…!無理しない程度にこれからも頑張らせて頂きます(^^) (2020年4月20日 1時) (レス) id: b4b50e7b68 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - ずっと応援してます!お体に気をつけてくださいねお大事に! (2020年4月19日 9時) (レス) id: b60e3eafa2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:テヌ。 | 作成日時:2020年4月12日 2時

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