第７話 ページ8
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「僕的には、あんな大きな反応を右京が見過ごすわけがないと思うわけよ。だって、右京はそれに特化した呪術師なんだから。
つまりキミはわざと知らないフリをしたんでしょ？」
「ッ、…」
「宿儺の一部を取り込んだ彼を臆病な老人共がそのままにする訳がない。結果、虎杖悠仁には 秘 匿 死 刑 が決定した」
“死 刑”
その一言に私は我を忘れて、今の状況についていけてない悠仁の後ろから出ていき、五条悟の服を力いっぱい掴む。
普通なら彼の術式によって触れる事すらできないはずなのに、その時だけはすんなりと触れる事ができた。
「アイツ等はまだそんな血も涙もないことをしているのか！自身の事しか考えられない馬鹿な奴等が！クソどもが、またッ！！」
「姉ちゃん！ちょっと、落ち着け！！」
悠仁に後ろから強く両腕を抑えられ、我にかえる。
慌て周りを見渡すと、悠仁ともう一人の男の子が驚いた表情をしながらこちらを見ていた。
みっともなく取り乱したことを恥じ、八つ当たりのように掴みかかってしまった彼に「ごめんなさい」と謝る。
彼は私の頭を2、3回軽く叩いたあと、ぐしゃぐしゃと撫でくりまわす。
その行動が鬱陶しかったため勢い良く払い、また悠仁の後ろへと下がった。
当たってもないはずなのにあの男は、痛いなーと自身の手をさすりながら、話の続きをし始めた。
「まぁさ、ここはやっぱりイケメン最強呪術師である僕の出番的なやつ？このまま、虎杖悠仁を死 刑 にするのは勿体無いと思ってね。だからこう提言した。
『どうせ殺すなら全ての宿儺を取り込ませてから殺せばいい』てね」
「そのおかげで虎杖悠仁くんには執行猶予がつきましたー」と呑気に拍手するあの男に、男の子が「そんな明るく言わなくても」と抗議する。
執行猶予がついたから何だ。結局何も変わっていない。
今すぐ 死 ぬか、宿儺の指を全部取り込んでから 死 ぬかの2択だけ。
確かに今すぐ 死 ぬよりも生きる時間が延びたけど、将来 死 ぬ事を普通の人間なら受け入れられるはずがない。
力強く握りしめた手を一度開放し、私は悠仁の方を見た。
「つまり悠仁が私をここに呼び出したのは、“自分はもう 死 ぬから”っていう別れの挨拶をするためってこと？」
私の刺々しい問いかけに、悠仁は目を逸らさすことなく「うん」と、力強く頷いた。
その目は、私に悠仁を託したおじいちゃんと同じ目だった。
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テヌ。(プロフ) - 若葉さん» 若葉さま。コメントありがとうございます。そのように言っていただけてとても嬉しいです！これからも頑張ります！ (2020年5月22日 0時) (
レス) id: b4b50e7b68 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - この作品面白くて好きです！！頑張ってください！ (2020年5月21日 8時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
テヌ。(プロフ) - 茉優さん» 茉優さま。コメントありがとうございます。また心配してくださりありがとうございます。そう言っていただけて本当に嬉しいです…！無理しない程度にこれからも頑張らせて頂きます(^^) (2020年4月20日 1時) (レス) id: b4b50e7b68 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - ずっと応援してます！お体に気をつけてくださいねお大事に！ (2020年4月19日 9時) (レス) id: b60e3eafa2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テヌ。 | 作成日時：2020年4月12日 2時
