検索窓
今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:73,334 hit

第23章 ページ26

ログインできなくて焦りました。




悠仁達との原宿の一件後、休み開けからここ数日間、任務だらけで忙しい日々を過ごしていた。

理想のアパートを見つけ、契約も済んだ。ホテルを出て新居へと移れそうなのに、忙しいせいで中々行動に起こせていない。



そのせいで送迎してくれる伊地知さんや、新田ちゃんに愚痴を言うのが日常化しつつある。あの二人も上からの圧力とか、そういうのに苦労しているのに申し訳ない。


今度お詫びの品として、お菓子か何かを渡そう。



そう心に決めながら3級程度の呪霊を倒していると、右ポケットに入っているスマホが急に震えた。



いったい誰なのだろうか。

最後の呪霊を倒し、スマホの画面を見ると、そこには[虎杖悠仁]という文字があった。



「もしもし、悠仁どうしたの?」

「あ、A姉ちゃん?今日って暇?」

「突然過ぎて意味分からないけど、任務ならさっき終わらせたから暇だよ」



悠仁の唐突な誘いにそう答えながら、私は伊地知さんが待っている場所まで歩いて行く。帳もすでに上がっているため、黒い車は見つけやすかった。


伊地知さんの姿を見つけて左手を上げれば、会釈を返された。多分お疲れ様の意味だろう。


相変わらず真面目な先輩である。そういうところが好きなんだけど。




電話越しの悠仁が嬉しそうな反応をしてくる。

私の返答が良いものだったのか、興奮気味に「アキバに来てほしい」と言って電話を切ってきた。


なぜアキバにという疑問が残りつつも、久しぶりに悠仁に会えるという嬉しさが勝り、私は伊地知さんに行き先をホテルからアキバへと変えてもらった。


___



他愛もない話を伊地知さんとしていたら、あっという間にアキバへと着いた。相変わらずここは賑やかな場所である。


伊地知さんにお礼を言い、悠仁に電話をかける。

しかし、一向に出る気配がない。通知音が暫く鳴り続けたあと、留守番電話サービスへと繋がった。



「ったく。呼び出すなら場所くらい教えろ」



簡易メッセージアプリを開き、悠仁に何処にいるのかを聞いた。既読がつくまで時間がかかるだろうと予想し、スマホをしまう。


ため息をついた時、馴染みある騒音が反対側の道路から聞こえてきた。派手な色使いに、中に陳列する機械。



「そういえば最近やってないじゃん!」



青に変わった横断歩道を横切り、私はパチンコと書かれた建物の中に入っていった。


___
今は外出を自粛しましょう。

第24章→←第22章



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (89 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
92人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

テヌ。(プロフ) - 若葉さん» 若葉さま。コメントありがとうございます。そのように言っていただけてとても嬉しいです!これからも頑張ります! (2020年5月22日 0時) (レス) id: b4b50e7b68 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - この作品面白くて好きです!!頑張ってください! (2020年5月21日 8時) (レス) id: 6c07f7b951 (このIDを非表示/違反報告)
テヌ。(プロフ) - 茉優さん» 茉優さま。コメントありがとうございます。また心配してくださりありがとうございます。そう言っていただけて本当に嬉しいです…!無理しない程度にこれからも頑張らせて頂きます(^^) (2020年4月20日 1時) (レス) id: b4b50e7b68 (このIDを非表示/違反報告)
茉優(プロフ) - ずっと応援してます!お体に気をつけてくださいねお大事に! (2020年4月19日 9時) (レス) id: b60e3eafa2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:テヌ。 | 作成日時:2020年4月12日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。